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2022年11月27日日曜日

【WEリーグ第4節 アルビレックス新潟レディース-ノジマステラ神奈川相模原】 20022年11月26日 デンカビッグスワン K.O13:03

新潟Lとしては、試合の入り方が全てだったと思います。

相手のスピードについていけず、前半6分で2失点。

スカウティングが出来ていなかったのか、出来ていても選手がついていけなかったのか。

それにしても相模原のスリートップは脅威でした。

前半のうちに同点に追いつきますが、72分に3点目を決められて開幕4連敗。


観ていて、選手の距離感、意図の分からないプレイが結構あるなと感じました。

ゴールキックやスローインを簡単に相手ボールにしていてはリズムが作れませんし、何より疲れます。

また、ディフェンスのパス精度の悪さは、ピンチに直結します。

一方、北川、滝川の両サイドの突破、トップの位置に入る道上のディフェンスを背負ったプレイや献身的な動きは見る価値がありますし、上尾野辺のキックの精度はさすが。

途中交代した上尾野辺、北川両選手のコンディションが心配です。


そして、もう一つ心配なのが観客動員数。この試合はついに826人でした。

WEリーグの目指す数字には遠く及びませんから、リーグの存続を問われます。

ジェンダーを前面に出してスポンサーを集めている部分があるようなので、観客動員が絶対ではないかもしれませんが、観る人が少なくニュースにもならないリーグではいつ撤退されても不思議ではないと思います。

4万人のスタジアムでメインスタンドの1回のみ開放で1,000人は、見た目も良くないですね。見た目はサッカーに関係ないように言う人がいるかもしれませんが、なんだかガラガラだなとなれば観客や選手の気持ちに影響すると思います。

何より勝ち続けることが一番の対策ですが、交通の便が良く収容人員も少ない新潟市陸上競技場での開催を増やす、入場料を下げるなどの工夫も必要なのではないでしょうか。

2022年11月19日土曜日

アルビレックス新潟レディースに見るWEリーグのこれから

 昨年から始まった女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」。

コロナ禍の中スタートした女子プロサッカーリーグの平均観客動員数は2,000人に満たず、目標としている1試合平均5,000人には遠く及びません。

男子のアマチュアトップリーグであるJFLでも1,000人行けばいい方。プロリーグの一番下のJ3でも2022年シーズンで5,000人を超えているのは松本山雅の1チームのみで、2,000人に満たないクラブが18クラブ中9クラブ。J2で5,000人を超えているクラブは22クラブ中9クラブに過ぎないという現状を見て、かつJリーグの参入基準が3,000人という事を考えれば目標が高すぎると思います。

女子のトップリーグで、かつてワールドカップで優勝したことがあると言っても、男子と比べればパワーやスピードが無い分、観方によっては魅力がありませんし、魅力がわかりにくい分メディアへの露出度も少ないという現実を踏まえる必要があります。(前チェアはジェンダーを前面に押し出していましたが成功したとは言えないと思います。)

新潟のホーム開幕戦にリーグのチェアが来て挨拶をし、新潟の男子の現役選手が理事をやる…新潟に観客数低迷の起爆剤としての期待されているのかなと感じるけれど現実はどうでしょう。

体感的にはWEリーグになってからのアルビレックス新潟レディースは、なでしこリーグ時代より観客動員数が減っているいる気がします。(実際にはなでしこ最終年より微増ですが、リーグの目標には遠く及びません。)

そのサッカーは自分が観た限りの昨シーズン、シーズン後半に向かってリトリート重視で重心が後ろにあるワクワクしないサッカーに変化していきましたが、今シーズンのホーム開幕戦を見る限り前から闘っていて、昨シーズンより楽しいサッカーでした。

開幕から3連敗中ではあるけれど、あの形を続けていければ結果は出るんじゃないだろうかと思えるサッカー。

 面白いサッカーとはチャレンジするサッカーで、そのためにはプレイの正確性、強くて適格なパスと攻守の切り替えの早さ、状況によって適切なポジショニングをとる判断力と、それを継続する体力であることは男女ともに変わりません。

 女子の場合、2011年FIFAワールドカップドイツ大会でなでしこジャパンが優勝したサッカーがそうだったように、サイズやパワーに劣っても、スモールフィールドでの速いパス回しやドリブル突破のアクセントを突き詰めていくこと。 

 それを実現するには、やはり経験が必要で、一朝一夕には出来ないものですから、継続して育成から同じメソッドで、選手の獲得も同じ方向で行う今のアルビレックス新潟のメソッドを女子も行うのが一番なのかもしれません。

そして、コンパクトで強いショートパスを通して闘う事を男子より強く意識して、パワーがないからこそ活きるサッカーを創っていけば、一つのジャンルとして成立するのではないかな。

WEリーグとしては、Jリーグとはサッカーのカテゴリーが違うのではなくジャンルが違うのだと打ち出せるサッカーが出来るかどうかがカギになるのではないかと思います。


2022年4月28日木曜日

yogibo WEリーグ第18節 アルビレックス新潟レディース - INAC神戸レオネッサ 2022年4月24日14:03K.O デンカビッグスワン


 前回このカードを観たのは、ナクスタでの皇后杯の決勝戦だったから随分前…調べたら2013年のこと。なでしこリーグで、2部制になる前。女子サッカーが盛り上がってきたころでした。そのゲームの観客、1万人くらいは入っていたんじゃないかな。

女子ワールドカップで優勝して注目されているうちに盛り上げないとという言葉が聞かれていて、その後なでしこに2部が出来、ついにはその上にプロ化したWEリーグが出来て、今シーズンが1年目。

WEリーグは秋春制で、既に後半戦に突入しているわけですが、チームが仕上がっているのかと言われると…何試合か観ましたが、女子サッカーのクラブ数は増えたけれど、サッカーの質という面ではどうだろうかと感じる1年だった気がします。このゲーム、観客800人台も当然でしょう。

集客の面では、選手への質問を貼り出したり、スタンドへの入口に選手の足形を貼ったり、アイディアを出してはいるのですが…

チーム数を増やしたら選手が分散する分チームの質を維持するのは大変でしょうし、何より経験のある指導者が足らないんだろうな。

さて、ゲームはINAC神戸が成宮選手の鮮やかなミドルシュートが決まって0-1とホームの新潟Lを下したわけですが、スタッツを調べると

ボール支配率 新潟34%-神戸66%

シュート数  新潟10-神戸24

コーナーキック新潟  0-神戸 9

ファール数  新潟  4-神戸 7

オフサイド  新潟  0-神戸 3

新潟のボール支配率が低いのは、リトリート戦術を取っていて、ボールを奪われたら自陣へ全力で戻って守るという戦術を取っていたからで、観ている分には数字ほどの差は無かったと思います。

客観的に面白いかと言われれば、両チームともミスは少なくなかったしプレーのスケールやスピード感は物足りないもの。

同じリトリートをするにも、途中でボールをひっかけてやれってプレーがあると試合の印象は随分変わりますが、とにかく戻れって感じだったのはチーム戦術なのでしょうか。

新潟は両サイドハーフの突破が楽しいのは男女の共通点ですが、チームスタイルは別で、懲りずにつなぐ男子とすぐに蹴る女子。以前は逆だった気もするのですが…

確かにボールを受けて上手く次のプレーがイメージできてないケースもありましたが、今のアルビLなら上尾野辺選手中心につなぐサッカーを観てみたいし、挑戦すべき。次のプレーを予測してポジションを判断し、パスコースを増やせば、自然にミスも減るはず。

失敗を恐れて簡単に蹴っていたら、サッカーの質は上がらないし、出来るものも出来ないと思います。

2021年11月9日火曜日

アルビレックス新潟レディースのゲームを観ながらアルビレックス新潟の事も考えてみた

以前、海外サッカー厨の人に、日本のサッカー観ていて楽しいのかと訊かれたことがあるけれど、プレイを予測しながら行われたプレイの良かったところ出来なかった理由なんかを想像しながら観るのは楽しいから、横浜に住んでいた頃は地域リーグから小学生の大会まで暇があれば見ていたもの。

レディースは、男子と比べるとスピードが遅いし、状況や意図をゆっくりと考えながら観ることが出来るから、頭を整理するにはとても良い。

結局、スペースの認識なんだろうな、と土曜日のレディースのゲームを観ながら思った。

新潟のゲームは男女ともに選手が重なることが多い。ディフェンスでは1対1で負けない。あるいは前を向かせないのが基本だと思うけれど、初めから人数をかけて獲りに行くのは獲れたとしてもその後にボールを展開させるエリアを狭めることになるし、獲れなかった場合は広いスペースを明け渡すことになる。

選手間の距離を近くして、ショートパスをつなぐというのは、それだけほかのスペースが空くことになるから、そのスペースに対しての距離感は大事だし、周りの状況を判断してパス&ムーブを繰り返すのは当たり前。

また、いろんな大きさのトライアングルを作ることになるから、パスの正確性とともに強さは必須条件だ。

そうしていながら、縦パスを狙うとすれば、低いラインでボール回しをしていては攻撃の厚みが出ないから、なるべく高いラインでボールを保持する必要がある。

ボールがどこに、どういう状況にあり、その後どうなるか、その時自分はどこで何をするのかを、全員で共通認識として持つ。

その基本は、どこにどんなスペースがあるかを認識すること。で、どうやって相手ゴール前にスペースを作るか。

昔、中田英寿選手は、そこにスペースがあるだろって味方を走らせるパスを出していたけれど、そのスペースをみんなで認識できていること。

ゴールまでの逆算で考えるというけれど、そういう事なんじゃないかと思う。

土曜のアルビレックス新潟レディースとジェフ千葉・市原レディースのゲームは、新潟も多くのチャンスを作ったけれど攻撃に厚みがなく、結局2本のPKを与え、1本を決められて0-1の敗戦となった。

見どころは沢山あったし、何より久しぶりの市陸はピッチが近いから好きだな。

今の新潟は男女ともに伸びしろがあるし、楽しいドリブラーがいる。

男子はもうシーズンが終わるけれど、女子はチームの成長が楽しみ。

ま、これからは天気が心配だけれど。

2021年5月25日火曜日

サッカー観戦の楽しみ

 以前、時間が空くと地域リーグやJFL、高校選手権、なでしこリーグなどを観に行っていました。

よく(主に)海外サッカーを観る人に「選手の名前もわからない、プレイの質も低い試合を観て楽しいのか」と訊かれました。

海外やJのメジャーなクラブの選手の名前とポジションを知っていればプレイも予測しやすく、質の高いゲームをより一層楽しむことが出来ます。最近は、Jリーグでも本当にファンタスティックなプレイを観る機会が増えましたし、「サッカーはカタルシスだ」という人には幸せな状況だと思います。

当時観に行っていた冒頭に書いたゲームでは、確かにピッチにいる選手の名前も顔も知らないことがほとんどなのですが、プレイしているのはサッカーですから、観ていて退屈することはありません。そういう人たちと違うのは楽しみ方なのだと思います。

私がそういうサッカーも観に行っていたのは、単純に身近に観に行けるスタジアムが複数あったことと、そのゲームのプレイを自分と重ねて見ていたという事があります。

なぜ、あの場面であのパスを出したのか。なぜミスをしたのか。自分と重ねることでプレイを理解する。自分はそんなに上手かったわけではありませんから、名前を知らなくてもピッチに立っている選手は自分よりはるかにスキルがある。その上で、そのプレイを選択した理由、そこに蹴れなかった理由などを考えるという忙しく疲れることをしていたわけで、サッカーが好きであれば楽しくないわけはないと思うのです。

自分はすっかりサッカーを観る機会が減り、プレイする方でも自分自身いつからボールを蹴っていないかわからないほどですから、以前のような楽しみ方は出来ませんが、予測して目が先に行くことがないので、逆によく見れたかもしれません。ゲームを観ていると繰り返されるプレイに自然と焦点が合っていきゲームに入り込むことが出来ます。

良いプレイには拍手し、ミスしたことをつまらないと見るのではなく、なぜミスになったかを想像する。単純に一つ一つのプレイを楽しむこと。その繰り返しで十分に楽しいし、応援する選手やクラブをひたすら応援するのが楽しいという人も多いと思います。

目の前で選手が表現しているサッカーをどう楽しむかはそれぞれだと思います。時間は有限ですから上質なプレイしか見ないという人を批判することはありませんが、ピッチの上にはいろんなサッカーがあるのだと知るのも悪くはない。

また、そういうサッカーのできる場を少しでも応援したいな。応援するには出来る範囲で観に行かなきゃと思うのです。


2021WEリーグプレシーズンマッチ アルビレックス新潟L 3-1 ちふれASエルフィン狭山 2021年5月22日(土曜日) 14:00K.O デンカビッグスワンスタジアム[入場者数] 586人 [天候] 晴

今年秋から始動する女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」。13チームでスタートすることになりました。

ASエルフィン埼玉は市民チームでASエルフィン狭山として大宮アルディージャのサポートを受けて活動していましたが一昨年、地元企業のちふれが経営母体となっています。昨年はなでしこ2部を戦っていたチーム。狭山を支援していた大宮アルディージャは、なでしこチャレンジリーグ(3部相当)にいたFC十文字VENTUSを継承する女子チームで参戦…という事で埼玉県に3チーム、リーグ戦も奇数の13チームになったのかな…と思ったりします。

ちなみに埼玉にはこのゲームに出場はありませんでしたが、かつて日本女子代表の点取り屋だった荒川恵理子選手、守護神だった福元美穂選手が所属しています。

ゲームは両チームともパスミスが目立つ立ち上がりでしたが、球際に強く、両サイドを使ってゲームを組み立てる新潟優位に進みます。

先制点は新潟。27分に#7園田瑞貴選手のパスを#17滝川結女選手がシュート。GKが弾いたところ#34道上彩花選手が詰めて押し込んだもの。

狭山は新潟#26武田あすみ選手が埼玉の選手と交錯してピッチの外で治療している間、35分に#4橋沼真帆選手から#17松井彩乃選手とつないで#24吉田莉胡選手のゴールで同点に。武田選手はピッチに戻れないまま37分に交代しました。失点シーンのDFは人数が足りているように見えたのですが、一旦ボールを切りに行くなどピッチ上の判断が必要だったかもしれませんし、ベンチも準備が出来ていなかったように見えました。

後半、新潟#34道上選手が57分に2点目を、立て続けに59分には後半から入った新潟#9児野楓香選手のゴールで3点目で試合を決めた感じがあったのですが、その児野選手は82分に交代してしまいました。けがではなかったと思いますので後半に交代したばかりの選手がなぜ交代になったのかはわかりません。

ゲームはそのまま3-1で終了。

新潟は終始、78分に交代した#7園田、#17滝川両選手と#14北川ひかる選手の3人が攻守をけん引していました。

このゲーム、新潟の選手では良いポジショニングと的確なパスで3得点すべてに絡んだ園田瑞貴選手、滝川選手の積極的なプレイとドリブル、北川選手の献身的な運動量と攻守ともに体をうまく使ったプレイと質の高いフィードは特に見ごたえがあったと思います。本日はベンチに入らなかった絶対的な10番上尾野辺めぐみ選手が入ることで同のようなサッカーが見れるのか楽しみです。

2021年5月21日金曜日

【「ダイヤモンドサッカー」の時代】JDFA(ジャパンダイヤモンドフットボールアソシエーション)エクスナレッジ2008年2月25日第1刷発行

 


かつて現在のテレビ東京系で放送されていた「ダイヤモンドサッカー」という番組についてのいわゆるトリビュート本です。

自分も子どものころに見ていた番組で、自分が住んでいる地域では日曜の午後からだったかなあ。家にいたら見るという感じでした。日曜の昼間なんて自分の遊びが第一でテレビは暇なときに見るというのが当たり前。

子どもの頃は見ていてもプレイのすごさはわからなくて、なんでこっちにパス出さないんだろとか、あそこ空いてるじゃんとか思ってみていたと思います。実際にプレイすると、その難しさがわかるんですけれど。ただ、その解説が腑に落ちて、またサッカーだけではなく街やクラブの歴史や文化もさらりと語られていて、楽しいサッカーと地理・歴史の授業を受けている気がしていたんだろうなと懐かしく思い出しました。

そして何と言ってもサッカーをテレビで見る機会はその番組でしかなかった時代があったのです。

その番組について関わった方、実況アナウンサーと解説者、ジャーナリストやその当時現役だった選手、放送開始以降の選手などのインタビューや対談は、今日の日本サッカー普及前夜の状況として興味深く読みました。

サッカー経験者で三菱商事のロンドン駐在員で船を売っていた諸橋晋六さん(漢学者 諸橋轍次さんのご子息)がBBCで「マッチ・オブ・ザ・デイ」を日本で放送できないかと思っていて、三菱化成の社長で日本蹴球協会の副会長をされていた篠島秀雄さんがロンドンを訪問した際に話したら…

篠島さんは番組を放送することになる東京12チャンネル(現在のテレビ東京)の母体「財団法人日本科学振興財団」の理事だった…

篠島さんは東大の出身で、ダイヤモンドサッカーの解説を務めることになる岡野俊一郎さんの先輩だった。

いろんな関係が重なって実現した放送だったのだな、と。

また、前後半を2週に分けて放送する特異なフォーマットの理由も納得できました。


2021年4月13日火曜日

【サッカーのある風景 場と開発、人と移動の社会学】 大沼義彦/甲斐健人 編著 晃洋書房 2019年12月10日初版第1刷発行

 いわゆる「新潟の奇跡」と呼ばれるアルビレックス新潟の事は、少し前のJリーグファンを中心に知られていることだと思います。

少し前というのは、奇跡といわれていた頃にJ1のビッグクラブと呼ばれるクラブのサポーターから「新潟はこれからが正念場だね。勝ち続けている今はいいけど、これからJ1に上がり勝てなくなった時、昇格して仮にJ2降格なんてことになった時に支え続けるサポーターがどれだけ残るか。」と言われた事が半分現実となっているからです。

しかしサッカー不毛の地と言われた新潟にサッカーがしっかりと根付き、競技レベルも上がりったのは事実。

かつてインターハイや選手権で一回戦敗退が多かった新潟の高校は、今やある程度勝ち進むことが当然のように見られます。高校サッカー強豪校の一つとして数えられる帝京長岡高校は別の物語になりますが、アルビレックス新潟の存在はサッカーに対する社会の目を変えたと言ってよいでしょう。

本書はそのような事が可能な状況がいかにして作られたのかという事、シンガポールでの展開、アルビレックスとは別にシンガポールの日本人選手について様々な聞き取りや資料を基に論じています。

アルビレックス新潟設立までの経緯については、知る人ぞ知る話ですし、それ以前の県立スポーツ公園整備について、鳥屋野潟周辺の整備がいわゆる田中金脈問題に影響を受けてなかなか進まなかったことは知識として知ってはいましたが、改めて深く知ることが出来ました。

個人的に一番興味深かったのはシンガポールリーグの選手への聞き取りと、同じくシンガポールでのGFAのお話。

正直、アルビレックス新潟シンガポールの待遇については驚き、同時にシンガポールの選手の話ではセカンドキャリアについてもう少しどうにかならないものかと考えてしまうのですが、そこにサッカーがあり今それで生活が出来ているという充実感は、彼らにとって代えがたいものなのだと想像します。

シンガポールでの日本人コミュニティ内でのサッカースクールであるGFAについて、その存在は知らなかったのですが、シンガポールの日本人コミュニティという一時滞在型の社会という特殊な環境で機能する事業で、強化を目的としないサッカースクールはとても興味深いもの。

シンガポールにおける日本の出島と表現されていましたが、「地元に溶け込め。グローバルな人材を作ろう。」と言われがちな中で、無理をしないで疎外感を無くすための存在なのだろうし、「目の前の他者を大切にすればパスは回ってくる。」という考え方は共感できます。

この事例は他でも同じようにできるかというものではないという事は読めば理解できると思います。それぞれの地域にはそれぞれの事情があり、タイミングがあり、人がいるわけで、その一つのケーススタディとして読むもの。

いくつかの地域の事例を比較してみると面白いのだろうなと感じました。

2016年2月28日日曜日

【湘南ベルマーレ 1-2 アルビレックス新潟】 2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第1節 2016年02月27日(土) 15:03キックオフ 会場:Shonan BMW スタジアム平塚

感慨深くゲームを見た。大野・早川のユース出身者でCBを組める日が来たんだなあと。
二人ともユース時代とはポジションが違うけど、J1で闘えるレベルを身につけている。その他にも新潟でプロとして第1歩を踏みだした小泉、小塚もスタメン。酒井宣や平松、加藤もベンチ入り。
かつては生き残りのために実績のあるベテラン中心で選手の平均年齢は高い方のクラブだった。

心配だったのは早川の身長。170cmのCBというのはJリーグ史上でも一番低いんじゃないかな?
かつて筑波大の先輩、中野もやっていたけどあれも永田が怪我をしたスクランブル。早川も舞行龍の復帰までの暫定なんだろうけど。でも林 裕煥が出れる状態だったのなら次節は変わるかも。
湘南がキリノを入れて2トップにしてきたら林を入れて対応したわけで。
湘南戦は高さよりアジリティを重視したのだろうな。
結果としては、競り合いにも負けてないし能力の高いところを見せてくれた。

気になったのは、プランのないプレイが度々見られた事。選手間のコミュニケーションが足りていないのかもしれない。
湘南の寄せが早いという事があったにせよ、たびたびボールホルダーが孤立する場面やスローインで相手に取られてしまった場面が見られたのは感心しない。
奪われたボールにも粘り強く対応していたけれど、そういう場面をいかに減らしていくのかが大きな課題だ。

ひとことで言えば、ボールポゼッション率は湘南が上回るも、新潟が少ないチャンスを確実にものにしたゲーム。
なにしろ新潟の2点目が入った時点での新潟の枠内シュートも2本。
最終的にシュート数は11-10と拮抗したけど、前半は新潟はなかなかシュートを撃つ事が出来なかった。しかし、だからこそ小塚-レオ-コルテース-ラファと繋いだ1点は大きかった。しかもコルテースは移籍初アシストとか。
2点目の伊藤のゴールも落ち着いていた。

攻めに攻めて点が入らないというのは嫌なものだし、そんな状況で先制されればあせるもの。
しかし、湘南はあまり慌てた様子が無かったのは自分達に自信を持っている証拠。
試合が進むにつれ、引っかけて奪ったボールを奪い返される事も増えたけど、最後まであきらめなかったのがPKにつながった。
実際、結果が逆でも不思議は無かったと思う。

しかし、新潟と湘南の監督が日立製作所の広報で同僚だったとは。

2016年1月7日木曜日

【Hard After Hard かつて絶望を味わったJリーガーたちの物語】 大泉実成 著 カンゼン 2013年5月29日 初版

2013年の初夏、この本を三ッ沢のバックスタンドで読みながらYSCCのゲーム開始のキックオフを待っていた。
ビール売りの女の子が来たので本を閉じてビールを買うと「へえ、そんな本あるんですね。」と本の事を訊かれた。
この中でインタビューを受けている選手は財前宣之、礒貝洋光、船越優蔵、森崎嘉之、一木太郎、分量は少ないけど橋本淳、石本慎、藤田聡。そして元選手会長として藤田俊哉氏、エージェントとして田邊伸明氏が登場する。
インタビューを受けている人に現役の選手はいないし横浜に縁があった選手もいない。彼女は選手に興味があったのではなくて、選手のセカンドキャリアに興味があったんだと思う。
誰だって引退はするし、その後どうするかというのは本人にとっても周りにとっても重要だから、それを知りたいと思ったんだろう。

そんな事を思い出したのは昨日、北嶋秀朗さんがアルビレックスのコーチになるというニュースを見て。
森崎嘉之さんは市船時代の北嶋さんの2学年上で、3年次には選手権得点王。決勝だったと思うけど、自分が決められるボールを1年生の北嶋にパスして得点をアシストした選手。
得点王は確定していたのかもしれないけど、次の年代のエースに自信をつけさせるパスに、ちょっと感動した覚えがあった。
ジェフに入団して全く試合に出れずに引退した事は知っていたけど、どうしてだったのか、その後どうしているのかって、少し気になっていたのがこの本を買うきっかけだった。

財前宣之、礒貝洋光は天才と呼ばれていたし、他の選手たちも日本代表を背負って立つ選手になるだろうと期待された選手たち。彼らがどうサッカーと向き合って、今はどうしているか。一定年代以上のサッカーファンなら礒貝、プロゴルファー転向(かなり太ったらしい)というのは知っていると思うけど…
結局、サッカーで生活できるのは一握りの人だし、自分の中でどう判断をするか。

財前さん、船越さんは周りに生かされ、礒貝さんは自分の強い意思で決め、森崎さんは自分で見切りをつけた。一木さんは怪我がきっかけで。
それぞれ自分の道を切り開いてるんだな。
目標を持ち、現実とどう折り合いをつけるか。いかに決断するか。
多分、その繰り返し。
そうして誠実に向き合っていれば、チャンスはやって来るのかもしれない。

船越さんのアルビレックスU-13コーチ時代のインタビューも入っていて、その後のキャリアを知っていると、役に立ているんだろうなとアルビレックスサポーターとしてはにんまり。

2015年8月23日日曜日

【2015年新潟県サッカー選手権大会決勝 ジャパンサッカーカレッジ VS 新潟経営大学サッカー部 2015年8月23日 13時9分K.O デンカビッグスワン 曇り時々晴れ】

この時期にしては涼しい方だろう。この時間のキックオフでもそんなに関係ないかな。
そう思っていた。
しかし、実際は集中力を欠いた時間も長くクオリティに疑問が残るゲームだった。

デンカスワンのバックスタンド1層のみが解放され、N側にジャパンサッカーカレッジ、S側に新潟経営大の応援団が陣取る。
ジャパンサッカーカレッジは120人くらい。経営大は40人くらい。
ゲームはジャパンサッカーカレッジのキックオフで始まる。
ポゼッションはジャパンサッカーカレッジ。経営大は#7がトップに張ってカウンター狙い。実際、狙いがはまってチャンスをつくり出す。
しかし40分、経営大が押し込んだ時間帯にジャパンサッカーカレッジが縦パス1本で先制。
経営大DF2枚残っていたにもかかわらずジャパンサッカーカレッジ#6に落ち着いてゴールへ流し込まれる。

後半は、経営大が攻勢に出る。
しかし55分ジャパンサッカーカレッジ攻撃で#4が蹴り損ねたような、ぼてぼてのシュートがコース良く決まり2-0
さらに57分経営大ゴール前のハイボールの処理をもたついているとジャパンサッカーカレッジ#19が押し込み3-0
72分に経営大がコーナーキックから#9が押し込み3-1とするが、そのまま試合終了。

得点経緯を見ると、経営大の集中力が切れていた時間に確実に決めたジャパンサッカーカレッジが勝利したという事。
両チームともパススピード、精度ともに物足りない。
経営大の#7にもう少しスピードがあって前半の3回くらいあったチャンスを一つでも決めていれば展開が変わったかもしれない。

結果は変わらなかったかもしれないが。

2015年5月31日日曜日

【2015年明治安田生命J1リーグ1stステージ第14節 アルビレックス新潟vsヴァンフォーレ甲府 0-2 5月30日(土曜日)13:03K.O. デンカビッグスワン 晴れ】

調子の上がらないアルビレックス。
故障者続出の影響もあるのか、フォーメーションも昨年までの4-4-2から3-4-3。
対戦相手の甲府も3-4-3。

試合前のウォーミングアップとか見ててもなんか違う感が…ってのは、これまでの成績の影響かな。リーダー不在な感じと、何となくやってるって感じ。みんな手を抜いている気はないんだろうけどなぁ。
でも、パスゲームのスピード感やシュート練習の精度なんて明らかに落ちてるよね。

ゲームに入っても、ディフェンス時に両WBが戻って5人で綺麗にラインを作る甲府に対して、新潟は3人で、しかもギャップが出来ちゃってる。
ゾーンじゃなく、人に対して守るんだとしても、裏を取られたら終了だよね。(1失点目)
DF三人が意識しなきゃならないのは当然として、出来てなきゃCBかGKがちゃんと声を出して修正しなきゃいけない。
2失点目は不運だと言えなくもないけど、ボールに行ききれてなかった結果だと思う。
ゲーム全体に選手の距離が中途半端で、セカンドボールが拾えない原因になってる。
これは、単純に運動量の問題。
走れてないから相手の裏もとれないし、ボランチからのチャレンジパスにも前線が修正できない。
これ、コンディション作り失敗してるんじゃね?と思う。

選手の数も多くない中、ケガ人続出で練習の質も、出来るメニューも限られてる。
だからって首都圏や関西圏のクラブのように近くにレベルの高い練習相手がいるわけじゃない。
そんな話は分っているけど、何とかしてきたのがこのクラブなんだよね。
出来る事を全部やっているか。

2015年3月16日月曜日

【2015年明治安田生命J1リーグ1stステージ第2節 アルビレックス新潟vs清水エスパルス 3月14日(土曜日)13:00K.O. デンカビッグスワン 晴れ】

火曜から木曜まで雪が降っていた新潟。
当日の朝、ピッチの雪かきや屋根からの落雪が心配される箇所をパイロン等で立入禁止にするなどスタッフの大活躍でホーム開幕戦を迎えた。
しかし、お客さんは2万人切っていて寂しい。Sスタンドの二階席を閉鎖してもいいんじゃないかくらい。
その日は新潟酒の陣とバッティングしていて、知人からホテルが無い!という連絡があったりしたわけで、関係者には調整をお願いしたいところでもある。

今シーズン、松本がJ1昇格した(反町さん3回目か)事もあるのか、新潟、松本、甲府、清水の“中部日本横断シリーズ”も創設され、その初戦でもあるので、盛り上げて、勝ち点3が欲しかった所ではあるのだけれど・・・

ゲームは0-0。
新潟がボールを繋いで、清水はカウンター狙い。
攻めに攻めたがカウンター一発くらって・・・というのは良くあるパターンだけどスコアレス。
新加入のコルテース、闘える選手だし、山崎も特徴を出していた。平松は昨シーズンの小泉のようにゲームに出して伸ばしていく方針なのかな。
しかし、小泉をSBで使うんだね。

特徴は出せたけれど得点は出来なかったという話を聞くけど、特徴を出すにしてもスピード感が今一つだからゴールするまで至らないと言う事なんだよね。
清水のゴール前に分厚いディフェンスを敷かれた中でサイドを崩してもゴールの確率は低い。細かいドリブルで仕掛けても縦のスピードが無ければシュートコースは開かない。という事。
サイドチェンジで大きく展開して崩すのだけれど、その間に相手に戻られて効果半減。

サイドチェンジのパスの速度と角度。そこを修正する事が出来れば得点量産も現実的に見えてくると思うんだけど。

清水は、カードを一枚もらっていた大前と交代で入ったウタカが柔らかいプレーで目を引いた。(確かにあのレフェリングであれば無難な交代)
無理しないプレーが多かったけど、もう少し頑張れるようになると、もっと怖い存在になるんだろうな。

2014年5月18日日曜日

2014年J3 第12節 Y.S.C.C vs SC相模原 2014年5月18日 ニッパツ三ッ沢球技場 13:00K.O 晴れ

今年のY.S.C.Cは本当に勝てない。 観ていて技術的には相手に劣る部分はそれほどないと思うんだけど。 新加入選手が多くて・・・なんて理由かと思っていたんだけど目指すサッカーがはっきりしていないんじゃないの?と感じていたが、今日のフォーメーションは多分ベストなんだろうな。 このゲームはSC相模原は受けに回っていたと思うし、勝てるゲーム、いや勝たなきゃいけないゲームだった。 2-0からの逆転負けはダメージが大きいけど、この悔しさは次に生かして欲しいと思う。 ゲームの流れを変えたのはCB服部の退場だけど、それはある程度仕方のない事。 課題は、退場者が出た後のゲームメイク。 このゲームでは引いて守るという指示が出ていたようだけど、じゃあどうやって?という話。 CBが退場になったら両サイドハーフを引き気味にして5バックでスペースを埋めるのか。 でも、相模原の攻撃を抑えていたのは中盤からのプレスな訳で、そこにスペースを作ってゴール前を固めてもDFの要を失って凌ぎ切れるとは思えない。 という状況での選手交代だったんだろうか。 キッチリ検証していければ、次につながると思う。

得点者
 【Y.S.C.C】吉田明生(41分)、白井脩平(50分)
 【SC相模原】菅野哲也2(79分、82分)、ウェズレイ(90分)

;退場
【Y.S.C.C】服部大樹(62分)

;警告
 【Y.S.C.C】小澤光(45分+1)、服部大樹2(59分、62分)
 【SC相模原】菅野哲也(36分)、天野恒太(49分) 

観衆:1,254人

主審:荒木友輔 副審:日比野真、福岡靖人

;出場メンバー
 【Y.S.C.C】
GK 1 高橋拓也
DF 3 白井脩平 DF 31 中西規真 DF 5 服部大樹
MF 6 小澤光 MF 8 山崎正登 MF 25 西山峻太 MF 36 大泉和也 (65分→DF 2 渡邉三城) MF 10 吉田明生
FW 37 青田翔 (84分→FW 19 井上和馬) FW 9 松田康佑 (70分→MF 18 三田尚央)
控え GK 16 己浪学 MF 24 山本真也
監督 有馬賢二 

【SC相模原】
GK 1 佐藤健
DF 2 天野恒太 DF 4 ウェズレイ DF 17 森本良 DF 30 大森啓生 DF 13 フェアー・モービー (56分→MF 22 三幸秀稔)
MF 7 菅野哲也 MF 19 鈴木将也 (72分→FW 18 松本祐樹) MF 8 曽我部慶太
FW 31 高原直泰 (90分+2→DF 3 工藤祐生) FW 28 鈴木淳 (46分→MF 25 地頭薗雅弥)
控え GK 23 阿波加俊太
監督 木村哲昌

2014年3月8日土曜日

2014シーズン クラブライセンスをめぐって

昨日、2014年3月7日付でJ2のザスパクサツ群馬が『支援募金活動実施 ご協力のお願い』というアナウンスを行った。
http://www.thespanic.jp/thespa/club_newsinfo/news/newsdesc.cgi?newsid=2014030701

記憶に新しいのはアビスパ福岡の“ふくや明太子募金”とか、栃木SCの松本育夫当時監督“男の仕事Tシャツ”販売(と思って栃木SCのHP見たら“とちぎ4プロ清原男気祭り~ワイら、清原で男気魅せたる!~”ってなんだよ。清原って、あの?じゃなくて清原工業団地・・・)、高年棒の外国人選手の放出。東京ベルディの若手有望選手の売却で苦境を乗り切ろうとしている。

今シーズンの決算からクラブライセンス制度適用というのは告知されていた事で、各チーム、それを見据えたチーム編成を行っている。
名古屋グランパスは、単年度黒字がマストという事で極端な年棒の抑制や選手放出を行って注目されたように記憶しているし、横浜F・マリノスは常識的に見て手遅れだけど親会社が助けてくれるってさという観測。
アルビレックス新潟だって、複数年契約が出来る選手、出来ない選手。提示できる年棒の設定に苦労して、毎年のように主力級の選手の流出を経験している。

そうした中で、ザスパが何をどう行ってきたのかというのが見えないのが残念。
債務超過見込額約6千万円。
Jリーグが開示している2012年のザスパの債務超過額は8千7百万円。今回のお願いの中で今年の黒字に目途が立っていないとあるから、昨年実績で2千7百万円の利益は出るんだよね。
そこは、きっちりアピールすべき。それにしても単年度で6千万円の利益は厳しいし、諦め感が出てきてもおかしくないから。
ザスパは、いわゆる飛び級でJ2に加盟したと記憶している。
Jリーグに飛び級でも問題ないと判断させたものは何だったのか、そこをしっかり見つめなおしたらどうだろう。

その昔、動員問題を抱え、川渕元チェアマンに開幕戦で「僕の目の黒いうちにはアントラーズとJ1で戦う事は無いだろう」と言われてしまった水戸ホーリーホックは選手にお金をかけられない中、選手を育てるという事でJ2を立派に戦っている。(まあ、まだJ1ではないわけですが)
それ以前にも動員問題で(これも川渕元チェアマンから)Jリーグ資格はく奪という脅しをかけられていたヴァンフォーレ甲府の今は、見事に経営を安定させて、今年2度目のJ1に挑む。
かつて問題を抱えていても、立派にやっている実例がある。
だから、きっと大丈夫とは言えないけど、チャンスはあるという事。
しかし、他はなんとかなっているんだろうか。

去年のブログから拾って来たんだけど、2012シーズンの債務超過のクラブとその額は
札幌(3,700万円)、横浜FM(167,700万円)、神戸(125,200万円)、栃木(5,600万円)
群馬(8,700万円)、岐阜(19,200万円)、北九州(3,000万円)、熊本(7,100万円)
大分(58,700万円)

2013年7月15日月曜日

Jリーグ2012シーズンの経営情報開示をアルビレックスを気にしながら見てみる

Jリーグは7月12日にクラブライセンス制導入1年目 2012年度のクラブ経営情報を開示した。
経常損益が単年度で赤字のクラブは前年度の18から12に減少。債務超過も11クラブから9クラブに減少。
債務超過が2014年度までに解消できないまたは単年度赤字が3期連続の場合はクラブライセンス停止になるから、各クラブとも必死だ。
営業収入は53億5,300万円で、8年連続で浦和が首位だけど、収入自体は5年連続の前年割れ。
横浜FMは、6億2,900万円の当期損失で、債務超過16億7,700万円。
ちなみに、2012シーズンはJ1が18、J2が22(2クラブ増加)の計40クラブ。
札幌・G大阪・神戸がJ2降格、甲府・湘南が自動昇格、大分がプレーオフの結果J1へ昇格した。
 
Jクラブ経営情報開示の概要
·         1 1クラブ当たりの平均営業収入 ・・・ 315,200万円(前年比+8%) 
   新潟24500万円(前年222,700万円 前年比+8)
·         2 1クラブ当たりの平均営業収入 ・・・ 93,600万円(同▲8%)
J1J2の前年比増減率がプラス・マイナスで同じだけど、当然J1の分母が大きい分総体でプラスになっているわけだよね。
このJ1J2の増減についてはFC東京がJ2からJ1に再昇格した効果も大きいんだろうけど。

·         広告料収入(1クラブ当たり)
・・・ (J1)139,800万円(同+6%) 

     新潟 94,100万円(前年91,900万円 前年比+2.4)
広告料収入が10億円を超えていないのは新潟のほか、
札幌(47,500万円)
仙台(77,000万円)
神戸(74,200万円)
鳥栖(49,300万円)
4チームだけ。神戸は意外。
10億円を超えていると言っても、実際は親会社からの支援だろって感じのチームがいくつかある。
Jの広告価値がどう評価されているのか。そういう点を考慮に入れて見なきゃ。
新潟は、コメリ効果なのかな。十分にありがたい話だ。でもあと一息。10億円の大台を達成して欲しいな。
・・・ (J2)45,100万円(同▲7%)

·         入場料収入(1クラブ当たり)
・・・ (J1)66,300万円(同+10%) 

    新潟 66,100万円(前年7100万円 前年比▲6)
平均を上回っているのは
仙台(76,400万円)
鹿島(72,000万円)
浦和(198,800万円)
F東京(81,700万円)
横浜FM(78,300万円)
名古屋(79,900万円)
6クラブのみ
かつて4万人が集まると言われた東北電力ビッグスワンも、今は2万人前後。しかも元々学生料金設定が安いため入場人員に対して入場料収入が低い傾向があった。
しかし、落ち込んじゃってるなぁ。
・・・ (J2)15,400万円(同▲7%)

·         アカデミー関連収入(1クラブあたり)
・・・ (J1)3390万円(同+21%) 

    新潟 13,700万円(前年11,800万円 前年比+16)
    J1平均は16,900万円。しかしC大阪は0円!あれだけ選手を輩出してるのに収入・支出が0って事は無いだろうから、何処かに入ってるのか、まさかの別法人なのか?
    浦和も1,800万円って、異常に少ない。
    額で言えば、一番多いのは横浜FM45,800万円。次いでF東京の41,900万円、清水の31,500万円。
    収支を見ると、やはりその3チームはそれぞれ14,300万円、17,400万円、17,900万円の黒字になっている。
    黒字額で見ると、1億円を超える黒字を出しているのがあと1チーム。
    神戸が11,800万円。収入が22,500万円に対し運営経費が1700万円。
    チームの姿勢ってのもあるだろうけど、横浜FMF東京、清水って広域でいくつもスクールを持っているからね。
    しかし、神戸は地域が狭いという面もあるけどユース経営の面で効率が良いな。

·         その他収入(1クラブ当たり)
・・・ (J1)69,400万円(同+11%) 
  新潟 44,600万円(前年22,700万円 前年比+65)
清水が105,100万円、F東京が101,700万円、鹿島98,800万円、浦和95,900万円。
多分ここにはグッズ関係の売り上げとかが入ってるんだろう。
新潟サポも、もう少し頑張らねばって・・・。

·         チーム人件費(1クラブ当たり)
・・・ (J1)14700万円(同+5%)
   新潟 94,000万円(前年8900万円 前年比+16)
      お金をかければ強いチームが出来るわけじゃないけど、やっぱ選手にはちゃんとした年俸を払ってあげたいし。
   新潟も着実に中堅クラブとしての資格を備えつつあるけど、そういう意味では、もう少し頑張らなきゃ。
   しかし、収入がなければ払う事も出来なわけで、観客増・収入増に向けてサポも、クラブも、選手も努力しようって話かな。
   こういうのは率だけで測れないものだけど、新潟の人件費率は39%。J1平均では45%。
   もう少し出せるんじゃ?と思ってしまいがちだけど、新潟は営業収支では4,500万円のマイナス。J1平均で100万円のプラスだからね。

·         販売費および一般管理費(1クラブ当たり)
・・・ (J1)105,000万円(同+9%) 
   新潟 79,100万円(前年78,600万円 前年比+1)
こりゃあ、新潟のクラブは相当頑張ってるよね。
売上に対する販管費の比率はJ1平均で33.3%。新潟は32.8%。
販管費で平均を超えているのは6クラブ
鹿島  151,700万円(販管比率36.5)
浦和  226,500万円(販管比率42.3)
川崎  109,000万円(販管比率35.5)
横浜FM 152,800万円(販管比率41.1)
清水  144,400万円(販管比率41.9)
名古屋 126,300万円(販管比率31.6)
額としても、割合としても浦和が突出していて、平均を引き上げていると言える。
しかし、それだけの規模を持っているし、利益も15,000万円出しているから問題なし。
その他40%を超えている横浜FM、清水だけど、清水は12,400万円の営業利益。横浜FM5億円の営業損失。
営業収入は、横浜FM 371,700万円に対し、清水344,900万円。
どこで差がついたのかと言えば細々した所なんだろうけど、目立つのはトップチーム運営経費って項目かな。
横浜FM 44,200万円、清水21,500万円 (新潟 28,500万円 J1平均 29,700万円)
こんなに差がつくって、なんだろ?
マリノスタウン?清水は三保、新潟もアルビレッジが入っているのかな?浦和は41,200万円だから大原が入ってるのか。

クラブ別売上高規模分布表で見ると、J1・J2合わせて営業収入30億円以上のクラブは12クラブ(前年比+2)となり、そのうち営業収入40億円以上のクラブは2クラブ(前年比▲2)で、営業収入30億円を超えているクラブの営業収入:広告収入金額・比率/入場料収入金額・比率は
鹿島(41600万円:193,500万円・47/72,000万円・17)
浦和(535,300万円:212,100万円・40/199,800万円・37)
大宮(334,400万円:217,200万円・65/32,900万円・10)
(355,100万円:198,900万円56/57,600万円16)
F東京(386,500万円:138,500万円・36/81,700万円・21)
川崎(307,300万円:137,300万円・45/55,800万円・18)
横浜FM(371,700万円:136,400万円・37/78,300万円・21)
清水(344,900万円:122,300万円・35/62,300万円・18)
磐田(339,100万円:167,400万円・49/4300万円・13)
名古屋(399,300万円:214,500万円・54/79,900万円・20)
G大阪(328,500万円:184,000万円・56/52,900万円・16)
広島(317,600万円:14600万円・46/55,100万円・17)
               ・
新潟(24500万円:94,100万円・39/66,100万円・27)

大宮の広告収入って浦和より多くて、Jリーグ1位。営業収入に占める割合は65%ってのは明らかに異常。
本当に広告価値があるというならすごい事だけど、入場料収入やその他収入を見てもわかる通り、リーグ1の価値があるとは言えない状況だよね。
これは、親会社の方針転換でお金が回らなくなると危険な状態になりえると言う事。
横浜FMの累損だって、日産自動車が広告費でカバーしてくれていれば何て事は無いんだろうけど、日産はその価値を認めていないから生まれたという事が言えるわけで。

2012シーズン債務超過のクラブは、札幌(3,700万円)、横浜FM(167,700万円)、神戸(125,200万円)、栃木(5,600万円)、群馬(8,700万円)、岐阜(19,200万円)、北九州(3,000万円)、熊本(7,100万円)、大分(58,700万円)
とりあえず、今年を含めあと2年でどうにかしなきゃって話だよね。

2013年4月28日日曜日

チームの戦術と個人の判断

これは、全く今のアルビレックスを見ないで言っているから。読む人は、一般的にはこんな事もあるよねってレベルで読んでほしい。

今日、いつも行くバーで、超久しぶりにミランサポ(本人は建築の勉強で3年間ミラノにいたという建築家でACミランのサポーター)に遭って、サッカーの話をしていた。
まあ、Jリーグとセリエじゃねぇと思いつつ、ガンバの遠藤選手の話をしていた時の事。あの選手は監督の言う事を聴いているのかいないのか、局面でフリーなポジションを取って良いプレイをするよねって事で一致した。
監督はゲームの全体をオーサライズする訳で、局面の判断はベストなプレイを選手が選択しなければならない。
遠藤はそれが出来ていて、中々後継者がいないってのは、パスの精度やセンスだけじゃなく、そういうプレイが出来る選手が居ないって事なんだろうねって。
それまで監督が口を出してくるんじゃアマチュアのチームだし、そこを主張できないんじゃプロの選手としては厳しいんじゃ・・・てな話。
特にディフェンスのケースは、自分の判断ミスが失点に直結する確率が高いわけで、言われたとおりにやってましたってのは責任回避にはもってこいだけど、プロとしては失格って事。
それは監督の責任?選手の責任?
まあ、難しい所ではあるよね。
確実に言えるのは、降格したら選手も監督も今の生活は続けられないよって事。
よそに行って・・・ったって、仮にそんな事をしていたらどこも評価してくれないさ。
当然のことだろうけど。

2013年3月16日土曜日

【2013年JFL第1節 Y.S.C.C-HOYO大分】2013年3月10日13:00K.O 保土ヶ谷公園サッカー場

YSCCは昨年までのエース辻がJ2のガイナーレ鳥取へ移籍し、どうなるのかという話をする人もいた。
確かに得点力は落ちるだろうけど、ビッグクラブじゃなければそんなもん。アルビレックスなんて、毎年主力級が移籍してるからね。
マリノスとの練習試合を観る限り、今年もYSCCのサッカーは変わらないけど、サイドから崩すサッカーを徹底しているように見えた。
高い決定力を持っていた辻が抜けた分、より多くのチャンスを作り、守備を熟成するのは必要。幸いディフェンスラインは昨年の主力が残っているし。
この日の保土ヶ谷はホームゴール側からアウエーゴール側へ強風が吹いている。ボールを置いただけで風で転がっていく。
前半は、風上の利を生かそうとしたのかYSCCはロングボール主体の攻撃。
しかし、やりつけないのか、風が読み切れないのか、ボールが繋がらない。
HOYOは、こぼれ球を拾って繋いでいく堅実なサッカーでYSCCゴール前へ迫る。
しかし、HOYOのGKは風上へ向かって高いボールを蹴るため、風で戻されたボールをハーフラインより自陣寄りでYSCCに拾われてのピンチを再三招く。
YSCCは、そのパターンで25分にボールを奪い、ゴール前までドリブルで運んで松田が先制点を挙げる。
これでYSCCの攻撃に火がつくかと思ったけど、ボールを蹴ってしまうサッカーは変わらず簡単にボールを失う。
35分、YSCC#3白井がPAのすぐ外側でパスミス。HOYO#11中嶋にボールを奪われる。
そのままPAへドリブルで持ち込んだ中嶋にYSCCのGK高橋が飛び込んで倒し、イエローカード&PK。
ゴールを決められ1-1で前半を折り返す。
後半は、エンドが変わり、少しボールが落ち着き始める。
66分、HOYO#15日野が2枚目のイエローカードで退場。
遠くの空が煙っていると思っていたが、それがどんどん近付いてくる。保土ヶ谷サッカー場は高台だからよく見えるんだよね。
その靄のようなもの(後でニュースを見たら煙霧というらしい)がサッカー場に到達すると風向きが反転し、気温が一気に下がった。
再び風上に立ったYSCCだけど、67分にサイドで走りまわっていた井上に代わって入った伊藤が、75分にキッチりボールを持ちこんでゴール。
ゲームはそのまま動かず、2-1でYSCCが開幕勝利を飾った。
全般的に荒いゲームだったなと思うけど、ずっと強風でボールが止まらず、花粉や細かいチリが舞っている中、選手はかなりイライラが募ったんではないかと思う。
YSCCの新10番吉田選手は、周りを生かそうという意識が、少し強すぎたかも。#25西山、#24井上両選手と含め、今シーズンのポイントになるんじゃないかな。

2013年3月10日日曜日

【2013年J.LEAGUE Div.1 第2節 アルビレックス新潟vsサンフレッチェ広島 1-2】2013年3月9日(土)13:04K.O 東北電力ビッグスワン 晴れ

天気予報では、最高気温8℃だったけど、スタジアムは、暖かだった。

前半21分でイエローカード2枚で退場者を出して10人になった新潟が、よく耐えたって評価する人も多いんだろうな。
しかし、個人的にはそうは思わない。
確かに藤田の2枚のイエローカードは、サイドバックとして、過剰な守備意識がもたらしたものだと思う。自分が抜かれちゃいけないと。
でも、2枚とも必要のないファールだった。周りが見えていればあのプレーはないはず。
押しに押して1点を取れず、柿谷の一発に沈んだ前節のセレッソ大阪戦。
観た人は、悪くないというけれど、そこでなぜ1点を取れなかったのか。
観てない自分は分らなかったけど、このゲームを観て、あの2回のファールと根っこは実は同じ所にあるんじゃないかと思った。

藤田の2枚目はともかく、1枚目のあの場面、なぜサイドバックの選手がほぼ中央で相手選手を後ろから引き倒さなければならなかったのか。
まあ、スピードで負けて熱くなったってのはあるんだろうけど、あそこはボランチとセンターバックで対応しなきゃダメ。
藤田が見えてないって言うのと同時に、コミュニケーションが取れていないという事。
攻撃の場面を観れば、フィニッシュの精度を言う人が多いようだけど、攻撃が単発で終わっている事の方が問題だと思う。
例えば左からジンス-亜土夢-ブル・ロペと崩してもシュートを跳ね返された時に詰めている位置が遠すぎて効果的な2次・3次の攻撃が出来ない。
相手の守備を崩した時に攻め手が遠いって話。
セレッソ戦もそうだったんじゃないかな。
結局、攻守をつなぐボランチのポジショニングの話じゃないか。
あれじゃ流れの中からの得点は望み薄。
押し込んで、有利な位置でファール貰ってセットプレーから点を取る(押し込む事は出来ているし、今年は高さで勝負できるからね)ってのを徹底して狙っていくしかない。
レオ-三門のボランチはフィジカル的には最強かもしれない、しかしセンターバックが二人変わったチームで、両サイドバックは攻撃的。しかも、そのうちの一人、藤田はサイドバックが本職じゃない。
そんな状況で、新加入でコミュニケーションが十分に取れないレオと、どちらかと言えば自分が動き回る事でリズムを作っていく三門のコンビは今のチームに合っているのかな?

ゲームは、新潟が押して、広島は後方でボールを回しながらカウンターを狙うという展開。
田中達也、もっと見たかったな。
10人になった新潟は、10人という事を感じさせなかった。
ただ1点目を失った時は全体に引き過ぎていて、嫌な位置でファールを取られてしまった。
しかし新潟の選手は、倒れないね。
この間ブンデスで、体を当てられた乾が倒れないでシュートまで持って行って幼いプレーって言われたけど、亜土夢にしてもジンスにしても倒れない。
広島の選手はACLで疲れていたってのもあるんだろうけど、対照的によく倒れていた。
セットプレイは、亜土夢。良いボールを蹴っていた。ジンスのロングスローとともに、クナンの高さを生かしてゴールの起点になりそうだ。

2013年1月5日土曜日

桐光(神奈川県代表)-作陽(岡山県代表) 第91回全国高校サッカー選手権大会 準々決勝 ニッパツ三ッ沢球技場2013年1月5日12:10K.O 2-1


順番は逆になったけど、今日の三ッ沢の第1試合。

攻める作陽に守る桐光。そんな試合の入り方で、基本それはあんまり変わらなかったと思う。
このゲームを語る時、終盤作陽が1-1に追いついて、作陽ベンチがPK戦を見据えてGKを交代した途端に決勝点を奪われたって所がクローズアップされるんだろうと思う。

GKを代えたことで、選手が引き分けで良いやと思っちゃったとか、GKがゲームに入りきれていなかったから失点したとか。
でも、ゲームを観ていてそうは思わなかった。
経験上、GKが代わったらDFは慎重になるものだし、前の選手は、追いついてイケイケなんだからPKの前に決着つけるって思っていたはず。
ベンチの意思はPK狙い。でも、あの瞬間押し込まれた状況じゃね。
そこいら辺の小さな気持ちの行き違いじゃないかな。決勝点はGKのミスじゃないし。
交代選手のゲーム感って意味で、結果論として、GK代えてなきゃ止められたかもとは思うけど。

桐光の先制点は、作陽のサイドのディフェンスの穴を突いたもの。
前半、作陽ディフェンスは中央に絞り過ぎていて、桐光の選手がそこを自由に使えていたように見えた。
そこを起点とした先制点。
一方、作陽が攻めていたように見えるのは、桐光のリトリートが早すぎたから。
桐光はボールを失うと、すぐに帰陣してしまうから、作陽の選手が中盤からボールが拾える・・・と。
桐光はマイボールにする位置が低くて攻めきれず、作陽は桐光の分厚いディフェンスを崩せない。
そんな終盤に作陽が追いついた訳で。
あれはニアサイドで十分ディフェンスが足りていたわけだから、GKとしてはファーサイドに注意すべき。
あそこでファーに決められたのは桐光GKの判断が甘かったんだと思う。
もちろん、ナイスシュートだったけど。
作陽は、あのまま攻めきれなかったかなぁという悔いが残るんじゃないだろうか。