以前、時間が空くと地域リーグやJFL、高校選手権、なでしこリーグなどを観に行っていました。
よく(主に)海外サッカーを観る人に「選手の名前もわからない、プレイの質も低い試合を観て楽しいのか」と訊かれました。
海外やJのメジャーなクラブの選手の名前とポジションを知っていればプレイも予測しやすく、質の高いゲームをより一層楽しむことが出来ます。最近は、Jリーグでも本当にファンタスティックなプレイを観る機会が増えましたし、「サッカーはカタルシスだ」という人には幸せな状況だと思います。
当時観に行っていた冒頭に書いたゲームでは、確かにピッチにいる選手の名前も顔も知らないことがほとんどなのですが、プレイしているのはサッカーですから、観ていて退屈することはありません。そういう人たちと違うのは楽しみ方なのだと思います。
私がそういうサッカーも観に行っていたのは、単純に身近に観に行けるスタジアムが複数あったことと、そのゲームのプレイを自分と重ねて見ていたという事があります。
なぜ、あの場面であのパスを出したのか。なぜミスをしたのか。自分と重ねることでプレイを理解する。自分はそんなに上手かったわけではありませんから、名前を知らなくてもピッチに立っている選手は自分よりはるかにスキルがある。その上で、そのプレイを選択した理由、そこに蹴れなかった理由などを考えるという忙しく疲れることをしていたわけで、サッカーが好きであれば楽しくないわけはないと思うのです。
自分はすっかりサッカーを観る機会が減り、プレイする方でも自分自身いつからボールを蹴っていないかわからないほどですから、以前のような楽しみ方は出来ませんが、予測して目が先に行くことがないので、逆によく見れたかもしれません。ゲームを観ていると繰り返されるプレイに自然と焦点が合っていきゲームに入り込むことが出来ます。
良いプレイには拍手し、ミスしたことをつまらないと見るのではなく、なぜミスになったかを想像する。単純に一つ一つのプレイを楽しむこと。その繰り返しで十分に楽しいし、応援する選手やクラブをひたすら応援するのが楽しいという人も多いと思います。
目の前で選手が表現しているサッカーをどう楽しむかはそれぞれだと思います。時間は有限ですから上質なプレイしか見ないという人を批判することはありませんが、ピッチの上にはいろんなサッカーがあるのだと知るのも悪くはない。
また、そういうサッカーのできる場を少しでも応援したいな。応援するには出来る範囲で観に行かなきゃと思うのです。
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