書いて伝える事が本業の新聞記者である著者が伝える記録は、今がんで闘病している人やその周りの人や家族は知っておいた方が良いだろうなと思います。
自分の身内も著者と同じくらいの年齢でがんが発覚し、2年ほどの闘病で亡くなりましたが、どのような検査があり、それがどのような意味を持つのか。病状の経過や気持ちの変化など、知識が有れば受け止め方や行動も変わっていたでしょう。
人はいずれ死ぬ。その時期の予測がつくものであった場合、どう生きるか。その過程がとても辛いものであったとして、どう受け止めるか。
著者は、自分の死後の準備(それを認める強い意志が必要でしょう)を行う時間があり…だからこそ死の恐怖と向き合う時間が長く、同時に励ましてくれる仲間との絆を感じる事も出来たのだと思いますが、発見から短い時間で通常の生活が送れなくなることもあります。
自分が死ぬことの準備と覚悟は簡単のものではないとぼんやり思っていましたがが、具体的な出来事を読むことで、たとえ今が健康であってもきっちり準備しなければならないという事を再認識しました。
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