「北野武が書き上げた初めてのラブストーリー」という売りで出版時にプロモーションされていたのは覚えています。映画としては「あの夏、いちばん静かな海。」の脚本・監督をしていますからラブストーリーを書くのは初めてでなないわけですが。
今回の映画はご本人の監督ではありませんが、編集(これも別人ですが)も含め、北野監督らしさが出ているとは思います。この作品の編集、北野作品ではありがちなのですが知らない人が観ていたら違和感があるだろうけど、ご本人なら余韻の出し方とかちょっと違うんじゃないかな…
ピントが近く背景をぼかす演出が特徴的です。
原作を読んでいないのですが、セリフの中で違和感があるもの(例えば「家族で海に行って、夕陽を半日見ている」…夕陽はすぐに落ちるし、半日いたら真夜中過ぎになります。)もあり、現場で直すものじゃないかなと感じましたが、原作者に対する遠慮みたいなものがあったのでしょうか。
ロマンチストの作った優しい映画という感想でした。
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