映画の感想ではなく、シナリオを読んでの感想です。
月刊シナリオの掲載版なので、映画がそのとおりに撮られているかどうかは別。シナリオはシナリオで、映画作品とは別の作品ですから、映画も観てみたいなと思いますが、地方住みではなかなか機会がありません。(映画は令和4年8月13日から新宿K’s cinemaほかで公開中)
人は幸福を求めて生きるけれど思うようにはいかない。そして、いる場所が変われば、その場所に適応していく。そんなお話かな…この作品を読んで、ちょっと気取って言えばそんな感じを受けました。
ベットシーン、工夫すればR15+というレーティングが必要なくなって、配収先の選択肢も増えて広い層の人に見てもらえる…と言っても、レーティングのある作品は、その表現で一定の観客を捕まえることが出来るわけで、そこの判断が難しいところなんだろうなあ。
かつてロマンポルノが「〇〇分に1回そういうシーンを入れれば何を撮ってもよし」というルールがあって、映画監督の登竜門的な役割を果たしていたという話があります。
エロがあれば映画の中身云々じゃなくお客さんを呼べる。そこは、時代が変わっても同じですね。もちろん、興行的な側面だけではなく人を描く描写で必要という場合もありますが、この作品ではどうか…
女は夫に離婚を切り出そうと部屋を捜しに行った不動産屋で出会った男。
その男は、妻に浮気され出て行かれたけれど、まだ未練が残っている。
離婚を切り出そうとした矢先、夫から先に離婚を切り出され、家を出た女は男を訪ねるが、男が出て行った妻への未練が絶ち切れていないことを感じると、二人で妻探しの旅に出る。
そう言う話で、最後は、どこまで遠くへ行きたいんだろうという感じで終わります。
この男女はこれからどうするのか。なんだかんだ言ってもやっぱり日常に戻っていくのかなと思う自分は、遠くへ行けないタイプなんでしょうね。
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