“なあ、俺と、新しくカルト始めない?”というのは、旧統一教会がクローズアップされている今、タイムリーなキャッチ。あの団体も最初はそんな感じだったのかな。この物語はそういうお話ではないけれど。
主人公は実家にUターンしてきた女性が、同級会で男にそう声をかけられます。
そこから始まるこの物語は、信仰とは何なのか、信仰対象となる神不在の実に日本らしい物語が展開されます。
モノを原価で考え、周りに押し付けて疎まれる経験をし、そこから抜け出したいと考えている語り手。楽な金儲けを考えて洗脳された経験のある元カノを教祖にしてカルト教団を作ろうとする男。リベンジしたいとその計画に乗る元カノ。
その三人が織りなす物語はモノの価値とは何かを考えさせられます。
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