昭和39年6月16日に発生した新潟地震の直後に、日本公演中だったデューク・エリントンは、新潟の惨状を聞き、次に予定されていたハワイ公演をキャンセルし、同年7月8日に東京・厚生年金ホールで「新潟地震救済資金募集・特別コンサート」を開催、収益金をすべて新潟市に贈ります。
そのエピソードからデューク・エリントンメモリアルとして2003年から2回行われている新潟ジャズストリート。
前々回はコロナ感染症の影響で中止。前回は1日のみの開催だったと思います。
今回は規模的にはコロナ前に戻った感じ…というか今年完成した古町ルフルにもステージが出来ていました。
その初日、3つの会場の感想を。
〇立野クインテット 立野修史(sax) 元坂臣子(tp) 菅礼子(p) 儀保努(b) 畑賢人(ds)
会場は西堀のロイヤルホストの近所にあるジャズ喫茶スワン。小さな箱だけど音がいい感じに響きます。ただ、一番奥のピアノの音が少し小さく感じました。
フロントにサックスとトランペットという編成で、MCもこのお二人の掛け合いです。
ベースとドラムのリズム隊が演奏をしっかり支えています。
〇NNQ 小野塚豊(ts,fl) 折谷さえこ(vo,fl) かねだまさこ(p) 前田幸一(b) 齋藤良太(ds)
会場は西堀でもやや白山神社寄りのジャズ喫茶A7。ここはトイレが演奏スペースの奥にあるので、ライブ中にはトイレに行けないという…w
オーソドックスなサックスをフロントに据えたバンド。
ジャズストリートのために編成されたということですが、音のバランスがい感じでしたが、フルートを遣った曲は少しもったいない感じ。
〇スマート・サンセット グラシャス坂井(津軽三味線,沖縄三線) 猪俣優子(per) 永守健治(g) 石本淳一(b) 多田葉子(cl,sax)
会場は礎町のドコモの下手にあるブルー・カフェ。
基本、ジャズストリート限定バンドだったのが、昨年関東でも演奏をしたとか。
新潟市出身の津軽三味線奏者、グラシャス坂井(澤田成右衛門)とその仲間たちによる民謡やワールドミュージックのジャズアレンジ。
クラリネットがよく唄い、ベースとパーカッションが地道に切れ良くリズムを刻みます。
三味線とアコギの共演を聞くと、やっぱり三味線は打楽器なんだなと感じました。
佐渡おけさ、両津甚句、昼まま(故 桂枝雀の出囃子)、砂山(中山晋平バージョン)といった曲を、来歴から展開していくスタイル。
もう少し三味線が前に出ていいかな…
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