この本は、様々な分野で活躍した人の評伝や自伝を集めた「人間の記録」シリーズの第159巻目です。
水の江瀧子さんと言えば、戦前の松竹歌劇団のスターで、戦後は石原裕次郎を発掘したプロデューサー。
個人的に興味があったのは、プロデューサーとしての水の江さんです。
プロデューサーとして成功した理由として、舞台をたくさん経験して人を見る目と世間が求める者の目利きを身に着けたことを挙げられていますが、それで成功してきた経験・考え方・捉え方がポイントなのだと思います。
失敗した経験は反省材料にはなりますが、成功する保証にはなりません。成功するには成功した経験こそが大事なのだろうなと感じさせられました。
では、どうやったら成功できるのかという話になってしまいますが、それは、やることをちゃんとやるということなのかもしれません。
それにしてもユニークで波乱万丈な生涯を送られた方で、巻末の年表が生前葬で終わる方もなかなかいないでしょう。
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