2020年6月13日土曜日

【世界でいちばん やかましい音】ベンジャミン・エルキン作 松岡享子訳 太田大八絵 

 コロナウイルスの影響で休んでいた読書会のお題が絵本になっていてちょっとびっくりだけれど、自分としては普段自分の読まない世界を知るというのが参加の目的だから問題はなし。
 やかましい音の国の小さな王子の誕生祝で、世界中の人が大声をあげてこれまでで一番やかましい音を立てることになるが…というお話。
 物語の起承転結を学ぶには、よい教材だと思う。検索してみると小5の教材のようだけれど、少し易しすぎないかな。
 欲望は自分だけ持っているわけじゃなく、他人にもあるし、他人は了解してくれていてもそのとおりに動いてはくれない…みたいな感想を持たれたら先生もやりにくいだろう。
 優等生の回答は、自分の好きなことばかりでなく違うこともやってみたら大好きになるかもしれない。一つのことに拘らずにいろいろやってみようってところだろうか。
 これについて主人公の気持ちの変化とかを語るのは無理筋というか、語り始めたらドロドロした人間の本性についてになってしまいっそうだし、作者もそんな深いことは考えていなさそう。

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