2019年12月8日日曜日

Abduction: The Megumi Yokota Story - めぐみ-引き裂かれた家族の30年 監督, クリス・シェリダンパティ・キム 2006年ドキュメンタリー作品 Safari Media

1977年11月15日朝、いつものように学校へ出かけた当時13歳の横田めぐみさんが忽然と姿を消した。以来、手がかりを得られないまま、娘の無事だけを祈り続け、娘を取り戻すための果てしのない闘いを続けてきた横田さん夫妻。そして、ついに北朝鮮工作員による“拉致”という驚愕の事実が明らかとなる。国家や政治家の思惑が絡むことで横田さん夫妻の闘いはさらなる困難に直面してしまう…。本作は、そんな横田さん夫妻の存在を知ったアメリカ在住のジャーナリスト夫妻が、横田さん夫妻の愛と勇気に心打たれフィルムを回し始めた感動のドキュメンタリー。」allcinema online

なぜ日本人が日本で作らないのかという理由が拉致問題の解決が遅れてしまった原因の一つなんだろう。
2003年に作られた劇映画「LAST SAMURAI」を観て、なんで日本人がこういう武士道を捉えた作品を作らないのかっていう人がいたけれど、あちらはお雇い外国人から見た国のお話。
この拉致の問題は日本人の話だ。
人権という人類共通のテーマではあるけれど、それを作ろうと思わない何かがあるのではないだろうか。
ドキュメンタリー映画はお金と時間がかかるけれど報われない。
なぜなら、多くの人が関心を持たないからだ。
まして政治案件になれば意図しない攻撃を受けたり一方的な不利益を受けることがあるかもしれず、不当な目にあっても誰も関心を持たないものであればやるだけ損。
SNS上でのいわゆる炎上や、無くならないいじめ…そういうことにも通じるけれど、人権を守るということへの意識の希薄さ、関わり合いを持ちたくないという酷薄さが根底にあるのかもしれない。
そんな国で、家族を拉致された人たちの思いは本当に切ない。

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