2019年12月12日木曜日

【ブルーアワーにぶっ飛ばす】脚本 箱田優子 2016年TSUTAYA CREATUORS PROGRAM 審査員特別賞


 以前、CM撮影とは近い現場にいたこともありテンションは理解できる。とはいえ、それが一般的なのかと言えば多分違う…と言うか、違っていてほしい。

 実際、あのテンションは良し悪しはともかくとして特殊なものだと思うし、その世界から生まれた脚本が映画化されてどこまで一般に理解されるか興味はあるけど理解されるような世界ではあってほしくないなぁ、というのが最初に読んで思った事。

 なんでこの作品なんだろ。

 言ってしまえば、選ぶ人たちが、そういう世界が理解できる、或いはあこがれて入ってきた人たちで占められてきているってことなんだろうか。

 クリエイティブさが評価されるというCMの現場って、実はまぐれ当たりでもあたったもの勝ちで、そのチャンスをつかめるポジションにいることが全てだと思うけど、そのあたりはスパッと省略されていて、葛藤があるにせよ主人公がそのポジションにあることが説明されない。

 そこが省略されたら、なんでそんな葛藤が生まれるのかって疑問が生まれると思うし、そのあたりの事情が分からなきゃ、すんなり世界に入っていけないんじゃ?という懸念もある。

内側の人が内側の人を評価した結果なんだろうな。素材は面白いだけにそこがもったいない。

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