この本は1999年に毎日出版社から出版されたものの再版。
エディ藩とゴールデンカップスやメリーさんの話はもちろん興味深いけれど、今の時代、著者がこだわっている根岸の外国人墓地の話はとても重要な意味を持つ。
根岸外国人墓地の横浜市の対応は、ザ・お役所。
米兵との間に生まれた、もしくは堕胎された子供たちの遺体が埋葬されているとは言うけれど、埋蔵届があるわけでないから否定する。横浜という観光地のイメージに傷がつかないよう隠してしまう。
日本では戦後すぐまで公娼がいて、そこではどんな避妊が行われていたのか。
韓国の従軍慰安婦問題が外交問題となっているけれど、強制性の有無はともかく日本人の従軍慰安婦はいたわけで、その痛みには誰も寄り添っていないと感じる。
自国民に対しての扱いを見れば他国への謝罪は信用できないと感じるかもしれない。他人に信じてほしければ自分の身を振り返ってみることも必要だ。
誰も望んでいないからという自分の主観による理由を全体に押し付ける対応。自分も知らない間にやっていないだろうか。
しかし、メリーさんのその後を知ることができるとは…
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