思いついたアイディアを、力技でストーリーに組み立てた。そんな感じの作品集。
正直、面白くない。
ご本人も覚えていないような作品や同人雑誌時代の作品を集めて出された本と言う事では、資料的な価値はあるのかもしれない。
何しろ、あとがき半分・解説半分という巻末の文で「お笑い草の本を買わされたと起こる読者がいた場合は、この本を拙宅までお持ちいただきたい。定価で買わせていただきます。」と書いてあるくらい。そんなことを書いてある本もないから、それもまた貴重かな…
ちなみにこの本の定価は690円。40年前の単行本はそんな価格で買えたんだな。今じゃちょっと厚い文庫本も買えない。
表題作は、酸素からヘリウムを取り出す薬を作ったが、預けた父親が誤って船の上から海に落としたら…というお話。
紙の上で化学式で遊んでいたら浮かんだアイディアなんだろうな。
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