2011年8月7日日曜日

【八月からの手紙】堂場 瞬一 著 2011年6月 講談社

著者得意の野球モノ・・・って、実はこの方の作品を読むのは初めてだったりするので、他の作品との比較はできません。
書店の店頭で、平積みになっているのは何回も見ているんだけど。

物語は、1946年の東京。戦後復興期の職業野球とアメリカへ移民して行った日本人、日系2世の収容所問題、アメリカの黒人リーグのお話。
実にうまく絡めて物語は進行していく。
白人も黒人も日本人も、野球をプレーしている人間は野球の国に住んでいる。その中に差別する人間がいるとしても。
野球の国か・・・
なんか子どのも頃、草野球やっているときに聞いたら、本当に目指したくなるなってネーミングだ。

正直、物語をまわしていく日系2世の元職業野球の投手 矢尾健太郎の肩について、この物語だけじゃ納得いかないかな。
収容所時代にもう少し何かエピソードが欲しかった。

1 件のコメント:

  1. 昨日、たまたま報道ステーションを見かけたら、第2次世界大戦中の日本人収容所における野球ってのをやってた。
    実際には結構盛んで、大学チームと試合したりしてたんだね。
    広島カープに2世の選手が二人やってきてたとか。

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