2011年8月19日金曜日

2010年Jクラブ経営情報開示にアルビレックスの経営を思う

8月18日、2010年度Jクラブ経営情報開示概要がJリーグから発表された。

       ・J1 1クラブ当たりの平均営業収入 ・・・ 30億3,000万円(前年比▲8%): アルビレックス ・・・22億1,600万円(前年比▲9.4%)
         J2 1クラブ当たりの平均営業収入 ・・・  9億2,600万円(同+4%)
        クラブ別売上高規模分布表で見ると、J1・J2合わせて営業収入30億円以上のクラブは10クラ
        ブ(前年同)となり、そのうち営業収入40億円以上のクラブが前年度に比べ1クラブ減少し、3ク
        ラブとなった。

(収入の内訳)
  • 広告料収入(1クラブ当たり)
    ・・・(J1)13億5,400万円(同▲9%):アルビレックス8億4,300万円(同▲1.2%)
    ・・・(J2) 4億5,500万円(同+23%)
  • 入場料収入(1クラブ当たり)
    ・・・(J1)6億8,200万円(同▲2%):アルビレックス7億7,000万円(同▲6.4%)
    ・・・(J2)1億6,800万円(同▲2%)
  • Jリーグ配分金(1クラブ当たり)
    ・・・(J1)2億9,000万円(同+2%):アルビレックス:2億2400万円(同▲2.2%)
    ・・・(J2)1億  700万円(同▲4%)
  • その他収入(1クラブ当たり)
    ・・・(J1)7億500万円(同▲15%):アルビレックス:3億7900万円(同▲36%)
    ・・・(J2)1億9,700万円(同▲19%)
  • 当期純利益(1クラブ当たり)
    ・・・(J1)▲4,100万円(前年は▲1億100万円):アルビレックス:400万円(前年は8,900万円)
アルビレックスは、入場料収入を除いて平均以下だし、当期純利益も大きく落ち込んでいる。まあ、黒字ではあるけど…
Jのクラブ全体を見ると、純資産がマイナス(いわゆる債務超過)のクラブは、財団法人である山形を除いて、横浜F・マリノス、京都、神戸、札幌、水戸、草津、岐阜、熊本、大分の9チーム。
マリノス、神戸、水戸あたりは、資本金が1億円に満たないから、増資という手も無くはないけど、水戸を除いて考えがあっての事だろう。(黒字だけどガンバの資本金は1千万円しかない)
普通の会社だったら、潰れてます。
それとは別に、繰越利益剰余金のマイナスが資本金の額を越えている大宮、湘南、千葉、柏、東京V、横浜FC、岐阜、福岡、鳥栖。
大宮、柏、(千葉もか?)なんかは親会社の方針もあるんだろうけど、他は一般企業として見たらお付き合いは遠慮したい感じだ。

逆に、文句のつけようがなく数字が良いのは、仙台、鹿島、川崎、J2では例外的に徳島。
親会社を持たないって事を考えれば、仙台は立派。(一部サポは、あれだけど。)

アルビレックスは、本当によくやってるチームだと思う。単年度で黒字出してるし。
広告収入が平均より5億円少ない事を考えれば大健闘っていうところだけど、もっと一人ひとりがサポートできる余地があるって事は言えるし、サポートできれば広告価値も上がるのは確実。
クラブの経営が安定すれば、選手も落ち着いてプレーできる。
そうすればゲームの内容もよりよくなって、観客も増える…と。

2 件のコメント:

  1. 2009年の黒字幅がでかいのは、PJの違約金か?!
    後援会で1億円の資金援助って言ってたけど、それがその他収入3億円に入ってるんだろうね。やっぱ後援会の加入者数を増やすってのは大事だなぁ。

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  2. ここの所のGK緊急補強で、予算外の経費が発生しているだろう。
    という事は、今年の決算は、このままでは厳しくなりそう。
    先日も財政援助依頼のDMが来ていたけど、ちょっと額も考えなきゃいけないなぁって思う。

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