2011年6月4日土曜日

アルビレックスから3-4-3を考える KIRIN CUP 2011 日本 VS ペルー 2011年6月1日 東北電力ビッグスワン 19:23 K.O

3-4-3。
試合当日tweetしたけど、さっぱり練習も出来ていないのに、なんだって滅多に採用するチームのないシステムで戦ったのか。
周りとの高いレベルでの連携なんて一日、二日で出来るようなら苦労はない。
相手に対しても失礼じゃなかったかなあって思った。
しかも先発には代表初招集の西(練習メンバーが足りなくて呼ばれた事はあるけど)と2回目の関口が入ってる。
西は右SH。関口は3トップの右。どちらもシステムの要。
西の出ていた前半は、観れなかったんだけど、後半4-2-2に戻した時のバタバタ具合から、きっと良くなかったんだろうなって思った。

3-4-3のシステムを成功させる前提条件としては、
1.前線にボールが収まる事…3バックは両サイドの裏のスペースが使われやすいので、3トップでボールを納めてくれないと全体が上がれない。
2.全体に連携を保ったコミュニケーションがある事…3トップの真髄は、高い位置でのボール奪取からのショートカウンター。それには全体が高い位置で連携してボールハントを行う必要がある。
は必要最低条件だと思う。

3シーズン前、夏までの新潟の4-3-3は、左サイドバックのジウトンが、やたら攻撃参加をするため、実質3-4-3のシステムだった。
GK:北野
DF:内田潤、千代反田、永田、ジウトン
MF:本田勲、マルシオ・リシャルデス、松下
FW:矢野貴章、大島、ペドロ・ジュニオール
実質、DFのジウトンのポジションは左サイドの上がり目だから、実質3バック。ジウトンの上がった左サイドは永田と本間が見る。
大島はゴールこそ少ないが、前線のターゲットとして、ラインの押し上げを待って左右にボールを配給する。
右サイドは矢野の献身的な運動量とM.リシャルデスの質の高いプレイ。
左サイドは最終ラインから一気に上がって来るジウトンのスピードと、ボールを持てば簡単には止められないP.ジュニオールのドリブル。
本間勲の献身的なスペースのケア。
たまにマルシオが軽いパスをカットされたり、ジウトンがジウトンなプレーをしてボールをロストしたりってあったけど、選手の距離感が良く、攻守の切り替えも早かったし、貴章が底知れないスタミナでボールを追いかけてたし。
それだけの武器があるからラインが上げられる。
事実、夏にP.Jがガンバへ移籍してからこのシステムは回らなくなったし。

まあ、当時も基本は4-4-2で、オプションとしての4-3-3がハマったという状況であったから大きな影響ではないと強がってはみたが、あのスペクタクルなサッカーを観れなくなったのは、内心がっかりだった。

この時代の新潟であれば、西はマルシオのポジション。
そもそもザックが目指す3-4-3とは違うんだろうな。西とマルシオじゃタイプも違い過ぎるし、他のポジションの選手の持ち味も違う。
SHは、本人も少なくとも新潟ではやっていなかったから、もうひとつ上を目指すプレイを求められていたのは確か。
期待されているんだね。
スロバキア戦、長友・内田がSHのポジションに入るのだろうから、そのプレイで、ザックのこの戦術の目指す所がはっきりする。
高い位置でプレスをかけて、ショートカウンター。
これを、どう実現するのか。
DFのビルドアップと、FWがキッチリ勝負やキープが出来るのかという課題。
最終ラインからキッチリとパスを繋げるDF、危険なスペースを埋めるアンカー、ボールに詰められるSH、単純にボールを失わないCF、常に勝負が出来るFW。
わくわくする3-4-3を魅せてほしいな。

本田がシステム関係なく最後は1対1って言ったっけ報じられたけど、それはチームがチームとして機能している前提だよね。

1 件のコメント:

  1. チェコ戦は、テレビで見てる分にはイケイケで、それなりに出来るかもって思ったけど、無得点。
    まあ、メンバー的には日本代表のほぼベストだったし。

    おお、そういえば今日のアルビレックスの相手、サンフレッチェは3バックじゃん。
    といいつつ、観れないorz

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