2011年5月2日月曜日

とっても違和感

昨日・今日と、とっても違和感を感じた事を2つ。



一つは、今日報じられたアメリカ軍によるアルカイダの最高指導者オサマ・ビンラディン氏の殺害。
所在が分かっていて、現地に軍隊を展開する力があるなら、捕えて裁判にかける事も出来たのではないか。
日本人ならそう思うんじゃないかなって感じているけど、アメリカじゃ全員が全員ではないにしろUSA・USAの大合唱が起きたという。

自国の領土ではない所で、主権国家に通知せず、自国の軍隊を展開し、容疑者を逮捕せずに殺害して、何のためらいもない国。
少し前のイラク戦争でも、今のリビアでも、欧米の国は、平気で主権を踏みにじったり人を殺したりする。やられる側も、それ以上酷いという事はあるかもしれないが、『目には目を。歯には歯を。』で、血で血を洗う争いを作ってどうするんだ。
景気がヤバそうだから戦争でもやるかって事?どうせ自国は安全だしって。

そもそも、紛争の種を作ったのは欧米側じゃないのかって主張も聞こえてきそう。
であれば、もっと公正に見える別のやり方は無かったのか。
アメリカは大統領選挙があるから、すぐに結果を出さなきゃならなかったのかって、穿った見方をしてしまう。


もうひとつは、焼き肉チェーン店のユッケによる食中毒問題。
子供が2人死亡して、重体患者を含め入院している患者が34人。以上を含め、食中毒の症状を訴える患者が56人いるそうだ。

まず、価格を優先してちゃんと調理した肉を提供できなかった店側の問題。
「自分が言う立場かどうかわからないが、法律で規制されていなかった。生肉を出してはいけないなら、法律で禁止すべき。」と記者会見での発言。
食を提供するなら、食品衛生をちゃんと理解すべき。どこの保健所でも、生肉の取り扱いは要注意になっているはず。
特に、子供やお年寄り、体力の弱っている人には食べさせない。禁止は出来ないまでも十分に注意するよう呼び掛けているはずだ。
それを無視して、法律に無いというのは、そもそも食品を取り扱うのに不適格な人だねって。

同様に、ユッケを子供に食べさせた保護者の問題。
知らなかったでは済まない事は実感されている事と思う。だけど、一般常識だよね。生肉にはリスクがあるってのは。

確かに食品衛生管理に問題があった。それは、セントラル・キチンで一括調理していないんであれば食肉加工場の問題だろうけど、そこは加熱用として出荷。
卸は、それを知っていて生食用として卸し、店側もそれを知っていて客に出した。
悪いのは、食品を提供した側だ。

けど、死亡したのが子供だけって事も忘れないでほしい。
保護者側に一般常識があれば、避けられたかもしれない事故かもしれない。
ひょっとして、そういうのを知らない人、増えてる?

1 件のコメント:

  1. ユッケ問題については、大人の方も亡くなっているんでしたね。
    自分も体験したけど、気付かずに思いがけなく体力が落ちている時ってのがある。

    焼肉チェーンは会社清算をし、ユッケの販売ほ規制が強化されて、それを守っていたら店も出せないでしょってな感じになった。
    それはそれで仕方ないなって。
    死人が出て何もしなかったら、厚労省に損害賠償請求って人も出るだろうし。
    規制しなかったら国に責任取らせるって考え方が、そもそも間違いだとは思うけど。

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