2011年5月20日金曜日

【富士覚醒】(【昼は雲の柱】改題・加筆) 石黒 耀 著 講談社文庫 2011年5月13日

徐福伝説と大和朝廷成立の謎に、富士山の未知の大火砕流。そして噴火して山体崩壊を起こす富士山。

内容はびっちり。593ページあるんだけど、小説としてはちょっと急ぎ過ぎな部分や、ご都合主義に過ぎるだろって所がある。
でも防災の観点から、こういう事もあり得るという意識を覚醒させる効果はある。

元題の“昼は雲の柱”というのは、旧約聖書の出エジプト記(モーゼが杖を上げると海が割れたってヤツだね)の“主は彼らの前に行かれ、昼は雲の柱をもって彼らを導き、夜は火の柱をもって彼らを照らし・・・”という所から取ったという事。
雲の柱、火の柱は火山の噴火による現象で、十戒の書かれていたという石板は、火山活動により出来た岩板の模様とか、とっても発想がおもしろい。

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