2011年4月6日水曜日

悲しみや辛さは連鎖するものなんだろうか

宮城県サッカー協会のHPに、サッカーファミリーは、プレイヤー以前に人として、亡くなった方々や被災者の方々を思いやり、救済・復興に取り組んで欲しいという文に続いて、次のような文があった。少し長いけど、全文を引用します。
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新年度を迎え各種リーグ戦や大会の開催時期になり、開催についての問い合わせが多くなっていますが、当協会としては、当分の間協会主催の大会やリーグ戦などの事業については中止とし、被災地支援やサッカーファミリーのプレー環境の復元を優先することと致します。また、全国や東北地域及び連盟主催の事業に関しても自粛を求めて参ります。

つきましては、各種別委員会や地区協会におかれましては協会の方針と異なる事業運営が行われないよう要請いたします。この大震災の中で、被災された方だけでなく自分のこととして痛みや悲しみをとらえられること。そのためにできる人がアクションを起こすこと。このようなサッカー界こそが、明日を担う人間の魂を育てるとともに将来のサッカー界を築くのだと信じます。

2011年4月5日
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これは宮城県サッカー協会は全国の協会や連盟主催の事業に自粛を求めている。つまり、天皇杯、高校総体、選手権、プリンスリーグ、その他の大会を自粛するよう求めているよう読めるけど、実際どうなんだろう。

肉親を失った人、自ら怪我をしてプレーが出来ない人、茫然自失でサッカーなんて考えられない人も多いと思う。
でも一方で九死に一生を得て、そういった大会で活躍する事を目標にしている人もいると思う。
悲しみに沈む人の前で、自分の希望を言うのは無神経だと思うけど、中高生が自らの希望を捨てて復興に邁進したところで、復興は進むのかと言う事。
中には、プレーをする事で悲しみを忘れようって人もいるかもしれない。
それを今は復興第一だから、サッカーするな。夢をあきらめろって、悲しい連鎖じゃないだろうか。

この大災害の犠牲者を思う気持ちと、これから生きてゆく人のチャレンジは分けて考えるべきだ。
他人には、それぞれ役割というものがある。
練習や試合をするグラウンドが使えないとか、指導や引率する大人がいないという問題があるかもしれない。
それでもあきらめるなよって応援するって方が、正しい道じゃないかと思う。

1 件のコメント:

  1. いつの間にか宮城県サッカー協会のページから、そんなページは消えてましたとさ。
    結果的には良かったけど、そんな協会は信用できないな。

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