2025年3月2日日曜日

【すべての、白いものたちの】ハン・ガン著 河出文庫 2023年2月20日初版発行

 ノーベル文学賞を受賞した時に、著者はコメントを出さなかった。そのことは日本でも小さなニュースになった。

どんな作品なんだろうなと興味を持ったんだけど、そうでもなければ作品を手に取ることはなかっただろうな。

何も言わないことで興味を惹く。ただこの作品は単なるマーケティング手法ではない。作品自体が何も言えなかった者へのオマージュだ。

極私的な散文で、あるいは読む者を息苦しくさせる。

敢えて何か語る事があるだろうかという事だったと思う。


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