キャッチは「彼女にはなぜ、夫ではない<恋人>が必要だったのか?2人の男の間で揺れ動く心と、夫婦の真実が明かされていく衝撃の84分」
観た感想は、いかにもフランス映画っぽいなというものでした。キャッチの言葉は、まあそういう視点で観たらそうなんだろうなと。
正直、映像の撮り方はあまりにも狭くて好みではなかったし、物語を語る上で自明のことであるものを“明かされる真実”に充てているために、ちゃんと描いていれば主人公たちは「それでも人生は続いていく」となるだろうものがドツボに嵌っていくようにしか感じられなくなっています。
一部ネタバレになりますが、不倫相手の犬が嫌いな理由を死後に父親から聞いたら、ただでさえ自責の念があるだろう主人公は自分の行為と重ね合わせて半狂乱になっても不思議ではないけど、そうはならなかった。それでも最後まで死んだ男の事を思っているという、独特の温度感がある女性なんだということなのでしょうか。
明かされるべきは夫婦の真実ではなく、彼女の心の内だったのではないかなと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿