新潟市民芸術文化劇場りゅーとぴあの専属舞踊団Noism。日本初で唯一の劇場専属舞踊団という事ですが、18年経っても他に出来ない理由がなんとなくわかります。
Noismの舞踊は観れば存在感に圧倒されますがそれをどう言葉にするのか。例え表現できたとして、それが共有できる言葉なのかは分からないという難しさがあり、また公共施設が多い日本の劇場は、公共での使用が前提となっていることから占有度合いの高い専属の集団を置きにくいという事もありますし、予算は単年度なので継続した取り組みには適さないという制度の問題があります。
著者の金森さんはヨーロッパの劇場文化で育った方なので日本特有の問題点に苦闘し向き合ってNoismを育てて来られてという事がよくわかります。
そもそも日本に劇場文化なんてないんだから必要ないという考え方をする人もいるかもしれませんが、文化を発展させるには常に新しいことに挑戦する。そのためにないものを学ぶという事は重要でしょうし、他の文化圏の人たちとコミュニケーションを取るためには必要なことは言うまでもないと思います。
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