2016年11月27日日曜日

【風の波紋】 監督:小林茂 製作:カサマフィルム 配給:東風

お誘いがあったので自主上映会へ。

監督は「阿賀に生きる」のカメラマンと事前に聞いていました。
「阿賀に生きる」はドキュメンタリーフィルムの中でも「語らない。見せる。」をやり通した作品だと思っているので、この作品もそうなのかなと漠然と思っていました。
同じドキュメンタリー映画でも今年公開された「築地ワンダーランド」は語り倒しているのとは対極の手法で、どちらがいいかというより扱う対象によって変わるものなんだろうな…
この映画、ドキュメンタリーと言っても、子供とキツネのお面をかぶった子供が紙芝居をする場面があったり、短い寸劇のようなものがあったりと、そこも通常のドキュメンタリー映画とは違います。
紙芝居の場面は、監督の原体験的なものだそうですが。

豪雪地帯で知られる十日町の山奥に移住してきて、地元の人や仲間と借りた古い家の茅を吹きなおしたり地震で傾いてしまった柱や梁を引っ張ってまっすぐにして直したり、稲を手植えしたり。
助け合うというのが言葉というより当たり前で、それが前提で成り立つ生活。
便利で楽な生活とは対極にあるけど、人間らしい生活がある。
幸せの基準って言葉を思い出しました。



0 件のコメント:

コメントを投稿