主役はそこで働く人たちとお客さん。
1年と少し築地の仲卸に焦点を当ててインタビューとドキュメンタリー映画。ハーバード大学の文化人類学者、食の世界で名前の知られた人も築地の重要性・特殊性を語っていて、例えば山本益弘氏が「築地は世界一じゃない。世界一という事は二番目三番目があるという事だけど築地は世界唯一。Only oneなんだ。他にこういう場所はないと断言できる。」と語った言葉が納得できるような映像で、縁のないぼくらでは知りえない世界が語られています。
歴史と言っても日本橋から移って80年でしかないけれど、その間に構築された仕組みと蓄積されたノウハウはまさにonly oneと言われるに値するのでしょう。
古き良き日本の職業観を含め、今の日本に失われつつあるもの。その行く末が移転によりどうなってしまうのか…
余談になりますが、この映画の製作配給は松竹メディア事業部となっていて、いわゆる映画の部署ではありません。
ドキュメンタリーなので映画の方法は採らないというのはわかりますが、配給は人のつながりやノウハウがあるので事業部でというのは英愛の広がりを持たせる意味ではもったいない気がします。
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