2016年5月20日金曜日

肺結核


 今年に入って結核についてのニュースが続いたので、自分の経験を残しておこうと思います。

  5年ほど前、私は会社の人間ドッグで、右肺上部に浸潤があるため要精密検査という検査結果が出ました。自覚症状はなかったのですが、自宅の近所で呼吸器内科があり土曜日もやっている総合病院を受診しました。
あいにく土曜は呼吸器内科専門の医師はおらず、ほかの専門の内科の医師に検診結果を見せると「CTを撮りましょう。」と言われ予約を取りました。
検査当日、会社を午後から休んでCT撮影をしました。検査を終えてそのまま家に帰ると、留守電に病院まで至急連絡をくれというメッセージが入っています。電話をすると、結核の疑いがあるので明日入院の準備をして早めに来てくれとのことでした。
万一の感染を防ぐため個室に入院し、痰を採取しての検査、気管支鏡検査など、11日間の検査をしました。検査の結果、排菌はなく隔離入院の必要無しという事になりましたが、退院後も定期的な通院や服薬、市の担当者との面談といった経過観察(うち1年間は市の医療補助がありましたが1年間は健康保険を使った実費)がありました。
入院では12万円弱の検査・入院費がかかりましたが、健康保険組合から高額医療補助として一部払い戻しがあります。
治療終了後も発病の可能性が100%無くなるわけでなく、強いストレスや疲労などに気をつけるよう言われました。働いていれば避けようがないわけですけれど。

 今は服薬で治る病気ですが、風邪か何かだと思って病院に行かずに放置して悪化すれば隔離治療は長期化しますし、その間菌を撒き散らして周囲の人に感染させ、手遅れになれば死亡します。
接触すれば必ず感染するわけではなく、感染しても必ず発病するわけではありませんが、感染・発病した際に周りに及ぼす影響が大きいので、風邪かなと思ってもいつまでも治らない場合は必ず病院で、出来れば呼吸器内科の専門医の診断を受けるようにしましょう。

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