以前、スタジオ ジブリでアニメ映画化された“ゲド戦記”の原作シリーズ1作目。アニメに出てくるゲドの若い頃の物語。
生まれながらに魔法の才能を持つゲドが、うぬぼれからこの世ならざるもの“影”を世に放ってしまい、大きな挫折を経験し、それを克服しながら戦いを終えるまでのお話。
この本の日本語版が出てから41年経つんだなあ。
ファンタジーノベルというジャンルがそれほど一般化されていなかった時代に書かれたもので、先駆的な作品とも言われています。
影とは名前の無いもの。名前が無ければ、それを捉える事が出来ないし、それに囚われて起こす事を止める事が出来ない。
昨今のファンタジー小説と較べると語り口は固いけれど、テーマがしっかりとしていて、ただ読むのではなく、自分にとっての影は何か考える事を促しているようです。
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