2012年4月23日月曜日

【震える牛】相場英雄 著 小学館刊 2012年2月5日初版第1刷

とっても読みやすくて、ちょっとためになった気がして、本当は昔の人誰もが心の底に持っていた安心の本質を衒いも無く書いた作品。
面白いです。
自分の身を振り返っても、以前は『安い』=『裏がある』という疑いを持っていて、単純に安いものは買わなかったのだけれど、最近は感覚がマヒして『安けりゃいいじゃん』って方に流れがち。
この本を読むと、その警戒心が再び頭をもたげてくる。
昔の弁当やサンドイッチは、なぜそれなりの値段だったのか。それは、生モノは傷むのでロスをカバーすなければならなかったから。
でも、最近のモノはどうか。
大量に作ってるからって理由もあるけど、レタスなんて、本当に変色しなくなったもんね。
そもそも、最近の若い人たちは、そういう事も知らないかも。
大店法の問題、食品添加物の問題。
自分達の世界がこうなってしまったのは事実。
それをどうしようかねぇって、みんなで考える契機になれば素晴らしいんだけど。

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