2012年3月4日日曜日

【RIVER】脚本:廣木隆一・吉川菜美 を読む

2008年に起こった秋葉原通り魔殺人で、大切な人を失った女の子の、これからの物語。
文字では、彼女の決断のきっかけを読みとることはできない。それは単純にこれと言うものではなく、時間が積み重なった結果なんだろうという事だろう。
彼女の言葉は、ストレートで強い。
この映画の準備中に震災が起こった事がラストに影響を与えているが、それは彼女の強さを引き立てている。
彼女が立ち直る、その課程をこそ描くべきではないかと思うが、考えてみれば、そう言うのは嘘くさいよね。
こういう事件があって、こういう人生があったかもしれない。
そう言う映画はありだ。
監督が書いた脚本を別の人が直し、監督が撮る。
廣木監督の頭の中には撮るべき画があって、それを吉川さんが整理してって感じなのかな。
映画のシナリオとしては理想的なような気がするけど、脚本家にとってはどうなんだろう。

3月10日一般公開

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