2011年6月11日土曜日

ラム造り爺さんのラム【ペール・ラバ】

某ALCで、「このラムづくり爺さんのラム、うまい」と薦められたのがこのお酒。

ちょっとネットで調べたら…
“すべてが朽ち果て、すべてがくたびれた廃墟のような建物の中、大きなプラスチックタンクでペール・ラバは造られる。何人もの人が直接タンクに手を入れてかき混ぜては味見をする。加水は貯めた雨水をかんたんにろ過したものを使い、年季の入った木の棒で適当にかき混ぜては手を入れ、味見をしてはまた雨水を足していく。”
というヤバさ。しかし、アグリコール・ラムなんて小さい蒸留所が多くて、どこも似たようなもんじゃ…って知ったかをカマしてみる。

多分、日本のメーカーだったら味の均一化を図るために、きっちりとしたレシピと製造工程で作るから、味は安定するんだろうけど、面白みが欠けるかも。
ちくしょうっ!外れたぜってのも正しい飲み方だと思うし。

そしたら、案の定、“そうして造られていたペール・ラバが、蒸留所が銀行家の手に渡り、投資対象となって近代化されるという。小さくはかなげな蒸留器も、穴の開いたプラスチックも、手を入れてかき混ぜていた人達も木の棒も、全ては消えてしまう。そしておそらくペール・ラバの味わいも。
なぜならそこには、きっちりと計算された数値化されたものなど何一つ無かったのだ。ポワソン蒸留所の他にはどこにも存在しない。衝撃に近い、おそらくは昔乍らの造り方をしているラムは、もうどこにも。
「HUMIDOR vol.19/アグリコール紀行」から”
とのこと。
多分、自分が飲んだのは近代化されてからのものだろうな。
それでも十分うまかったけど。

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