2025年11月18日火曜日

【トラや】南木佳士 文藝春秋 2007年11月30日第1刷発行

 うつを患った主人公が拾った猫と暮らすうちに回復していく話。

時折前と繋がらない話が出て次につながるのだけれど、個人の日記ならともかく他人に読ませる文としてはどうなのかと思います。

私小説の部類で、作家というのはこういうことを晒して生活の糧にするのだな、と改めて感じましたが、その加減は本人にしかわからないものでしょう。

生きること、失われること。

それについて考えるきっかけになる本だったと思います。


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