2011年5月8日日曜日

【転生】篠田節子 著 2011年4月15日 講談社文庫

物語自体は、中国政府に対しチベットの立場で意見し、その直後に謎の死を遂げたパンチェン・ラマ10世の魂が蘇って、自らのミイラに入り、居合わせた寺の小間使いの少年と、知り合ったチベット人の商人らとヒマラヤの山を原爆で崩して干ばつを解消するという中国政府の計画を粉砕するというお話。


何だか深みが無いなんて思ったけど、解説で夢枕獏さんが書いているのを読んで、ううんと唸ってしまった。
中国政府を刺激して入国拒否になりたくない。
そんな事が実際にあるのかどうか分らないけど、その恐れがあると感じさせる事実はあるんだろう。

これは生き返ったミイラが活躍する変わった冒険小説です。でも、中国(漢人)とチベット人の関係は事実こんな感じです。ということか。
これでこの問題に関心を持つ人が増えればよし。
そういう小説もありだ。

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