この間の古本売却作戦の結果、久しぶりにいろんな本を発掘したので、とりあえず再読してみる事にする。
その第1弾に選んだのが「戦争の法」
第3回日本ファンタジーノベル大賞受賞作「バルタザールの遍歴」から中毒になったものの、舞台が日本、それも“1975年、N県が分離独立の親ソ政府が生まれ~”というストーリーに二の足を踏んでいたからに他ならない。だって、中世~近世ヨーロッパを舞台にした作品ばかりだったからね。
で、読んだのは1995年頃だったと思う。う~ん、もっと早く読むんだったと思ったのを覚えている。
でもその後、日本を舞台にした作品を書いていないんだよね、多分。
だからといって、不出来という事は無い。
というか、魅力的な人物造形や伏線の張り方なんてすばらしいと思う。
というか、舞台が日本のせいか、わかりやすい。
いや、もっと評価されてしかるべき傑作だと思う。
現在は文春文庫から再刊されているみたいだけど、どうして新潮社は、この才能をわからなかったんだろう。
「鏡の影」と「日蝕」の問題なんて、当時の文芸担当の不明だよね、多分。
本の装丁は、新潮社版の方が好きだな。
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