2009年9月27日日曜日

『空気人形』 (2009年 監督・脚本・編集:是枝裕和)

ファンタジーと言えば、ファンタジーだけど、付き合いたての彼女とかと二人で観る映画じゃないなと。
意外と若い女の子同士で観に来ていたけど、どんなきっかけで来て、どういう感想を持ったんだろ。
そそくさと帰る人がいる一方で、いつまでも椅子に座っている人もいた。
分りあえない者の物語で、それでも、それぞれが、それぞれに存在する意味を持つと言いたかったって事でOK?
主演のペ・ドゥナの演技は素晴らしい。
たどたどしい日本語の感じは、日本人じゃ無理なのかな。とも思うけど、そういう要素がなくても素晴らしい出来だと思う。
人形が心を持ってしまって、その人形の目から世界を見る。
その人形の役割は、性欲処理の代用品。
その目から見た世間は、瑞々しく美しい・・・だけじゃない。
願わくば、もうすこしカットと話を整理して欲しかった。

しかし、この設定・題材(ダッチワイフが心を持って…)を映画にするか?

2009年9月26日土曜日

【J1第27節 広島VS新潟 1-2】

広島のホームゲームって、個人的にはあまり良い記憶がない。
ま、ストヤノフと柏木がいないということで、焦点は新潟の左サイド ジウトンと、広島の右サイド ミキッチのスピード対決かなと。
元クロアチア代表に、ジウトンがどこまでやれるのか、先発するならとっても興味津々だったんです。

明日、予定があるのでテレビ観戦が確定というこの試合。(まだ夏休みを消化していないので、ここでとる案があったんだけど頓挫。)
個人的にはテレビ生観戦をしたゲームの試合の勝率が滅法悪いということもあり、やめておこうかと思ったんだけど、観ちゃいました。後半から。
なんと、前半終了時で0-2でリードというのはびっくり。
リプレイで観た1点目。
勲のプレーと、ジウトンの潰れっぷりは、PJショックを払拭してくれました。
2点目は、あ~ジウトンらしいね。っつうか、あそこまで執着するJ1の選手っていないよなというジウトンらしいプレー。
広島の1点は、完全なオフサイドでしょ。
確かに残っていた選手はボールに関与してないけど、DFをブロックしてるよね。
手を挙げる余裕があるなら、プレーエリアから離れなきゃ。
あれがオフサイドでないなら、戦術的に使えるな。あれ。
審判の判断は尊重しなければならないからこそ、ああいう変なオフサイドルールは止めた方がいいと思う。
プレーに関与するしないって、瞬間的に分らんでしょ。

この試合は北野の好セーブが目立ったけど、勲の素晴らしいプレーが沢山あった。ジウトンは全得点に絡んでる(DF で軽いプレーもあったけど)し、リーグ戦初スタメン・初出場の三門も結構良かった。
貴章の献身的なプレーも相変わらずだけど、ボールの落ち着きどころにはなってないね。(厳しい見方だけど)
と、見どころ満載だったこのゲーム。予定ぶっちぎって、広島行けばよかったと思ったのでした。

2009年9月23日水曜日

『Once ダブリンの街角で』(2006年 アイルランド映画)

シルバー・ウイーク最終日。
映画の1本でも観ようかと思うが、今一つ観たいと思うものもなく、引っ張り出してきたのが、このDVD。
何のきっかけで買ったのか覚えていないけど。


路上で演奏する男。バスや自動車がその前を通り過ぎる。
立ち止って10セント入れてくれたのは、チェコからの移民の女。
話をするうちに男が掃除機の修理をするという事がわかり、次の日、女が壊れた掃除機を持ってくる事に。

音楽と歌が足りない物語を回してゆく。
何だかわからないシーンもあるし、なんでシン・リジーしかやらない3ピースバンドがレコーディングのバックを引き受けるのか分らないけど、アイルランドの人には分るのかな。
分らない分には異国情緒を感じられるといえば感じられる。
この二人の男女としての距離感は、分らない。
2007年のサンダスのワールドシネマ観客賞を取ったというから、分る人には分るのかな。
ある意味、全てが不思議と上手く行く映画。

音楽がすべてを引っ張って行く映画。
アコースティック主体の普段聴かないジャンルの音楽だけど、気持ち良い。
Once。1回の出会い、1回のレコーディングということかな。
何となくだけど、元気が出てくる映画ではある。

地球温暖化ガスとか

先の衆議院選挙で圧勝し、政権与党となった民主党。
鳩山由紀夫総理大臣が、国際公約として1990年比で温暖化ガス排出量を25%削減とする演説を行ったそうだ。(ただし、主要国が枠組みに参加すればという条件付き。←ここ重要)
御本人は、そういう事に敏感な国から拍手をもらえたと御満悦の様子だが、一部産業界や評論家筋からはすこぶる評判が悪いらしい。こんなんだから、自民党に入れとけよと。
でも、自民党は2005年を基準年として15%削減を目標にしていたかと。(自民党は、民主党の基準年が古くて、誤魔化しだという批判したんじゃなかったっけ。実質換算では自民党のほうが緩いので、基準年を変えて誤魔化したということらしいけど。)
環境問題で、必ず言及される京都議定書は、1997年。この議定書で定められた基準年が1990年だから、国際的に見れば、自民党、何言ってるの?ということになる。
マスコミも、コメントを出している評論家や研究所筋も、テレビ放送では基準年を綺麗にスルーしているように見える。というか、テロップを見ると今年に比べて25%削減って言ってるようにとれる。
自分の思い違い?

1990年と言えば、まだハイブリット車なんかない(初代プリウスは1997年発売)し、工場なんかの温暖化ガス対策だって、今は当時と比べて随分進んでいる(はず)。
でも、アル・ゴアがアメリカ副大統領となったのは1993年で、環境問題がクローズアップされたのは、当然その後。
環境問題に大きなインパクトを与えたと言われる「不都合な真実」が日本で公開されたのは2007年。
う~ん、どんな感じなんだろう。今の状況は。
京都議定書では5%削減くらいが目標だったから、鳩山さんも随分思い切った数値目標をぶち上げてくれたものだ。(あ、マニュフェストに書いてあるか。)
しかし、省エネ大国 日本がいくら削減しても、無駄遣い大国である中国やアメリカ、環境なんかに構っていられない発展途上国が高い目標を立てて実行しない限り、効果なんて限定的だ。
これで排出権取引なんてインチキ商売なんてやられた日には、環境だけでなく経済も目も当てられない状況になること間違いなし。(日本で足りない分をブラジルから買いましたって言っても、大気って均等に拡散していくわけじゃないでしょ。日本も毎年、中国の光化学スモッグにやられている事をお忘れなく。また、排出量が守られているかどうかを、どうやって監視するのか。そんな事が可能なのかとい根本問題の解決も忘れてはいけません。つうか、そんなもん金銭に換算するな。)
25%削減を実施するには、GDPは3.2%DOWN、1世帯当たり36万円/年の家計負担増という試算が出ているそうだけど。(家計負担が増えるという事は、その分消費に回るわけだよね。そちらの産業の伸び率は全く期待できないのかねぇ。)
そもそも、その試算は、誰が、どんな前提条件で出したのか示してくれないと判断できないよね。

民主党のマニュフェストって、八ツ場ダム中止も含め、マスコミ受けしそうなものを並べていて、その時はもてはやされたものだけど、いざ実行に移そうとするとマスコミに手のひらを返すように叩かれてる。(ほんの数か月前のことだけど)
日本のマスコミって、雰囲気で流されて、ちゃんとした客観的スタンスないんだね…という事が再確認できた1日でした。
やれやれ。

2009年9月22日火曜日

赤いハンカチ(監督:舛田利雄 1964年公開)




知る人ぞ知る(40年前位に映画を見ていた人はみんな知っているか)日活ムードアクションの最高峰。
ワーナーマイカルみなとみらいがオープンした時に、この作品を上映していた。
まあ、噂によると地元興業組合とのゴタゴタで上映する映画がなかったらしいけど、この映画のパフォーマンスがあってこそのチョイスだったと思う。
私が行った回はキャパシティの10分の1くらいの入りだったが、終わった後に拍手が起こるという、これまでにない経験をした。

今回、あらためてDVDで見直してみた。
流しの演歌師や、日雇いの土方で北海道まで流れて行くとか、今の人が違和感なく見る事が出来るかどうか(自分も知りませんよ。そんな世界は。)はともかく、画の作り方は、今の映画とくらべると、とてもわかりやすいし、今は逆に新鮮だ。
シーンの見せ方も抜群。
しかしあんな飲み屋街、横浜にはないねとか思うけど、昔の日活映画を観ていると、よく出てくる佇まい。
昔、あんな所あったのか、日活撮影所でセットを使い廻していたのか。
あったとすれば、鶴見の方かね…。
林海象監督 濱マイクシリーズの「罠 THE TRAP」で山口智子が勤務する工場あたり。少し似ているかも。

脚本的には男から見た女心で、こう有って欲しいという現実から離れた願望的な描写(なのかな)はあるけど、それも物語に彩りを添えている。というか、ムードアクションとしては、そうでなければならないんだろう。
しかし、そういうところを解決すれば、物語的に良くできている。
日活映画のベストは?と訊かれて「幕末太陽傳」とか「狂った果実」とか答えがちな自分だけど、こういう映画の評価がちゃんとできなきゃ失礼だなとか思う。
自分は、アート系が好きだとか、娯楽大作じゃなきゃという理由で観ていない人は、一度見てみることをお勧めする。
(写真左は山下埠頭。右はホテル ニューグランド この窓から浅丘ルリ子演じるヒロインが石原裕次郎演じる三上を見るシーンが撮られた。)

2009年9月21日月曜日

穴子野菜天丼in金沢八景







ちょっと、穴子を食べに野島公園まで。
店の名前とアン・マッチなところがまた良し?。
出てくるまで時間はかかるけど、待って損はない地元産の穴子野菜天丼840円。
はっきり言って、少し多いです。

しかし、金沢八景駅前の大川栄策のポスター。まだ居たんかというか、修正しすぎだろというか、隣の女性は誰じゃというか…。

2009年9月20日日曜日

姑獲鳥の夏

この原作が発売されて、読んだとき、物事、同じように考える人もいるもんだと思った。知識としては知っていても、それを実生活の中で言葉にする人は少ない。
もちろん、この物語とは別の話だけど。
で、映像化された事は何となくは知っていたけど、全く話題にならずにいたため、失敗作なんだろうなと思っていた。
でも、気にはなっていたので、DVDが安くなっていたので買ってみた。

映像は、美しい。
カメラのアングルや、移動の仕方。やりすぎ感はある。
実相寺監督の映像は耽美的といわれる事があるけど、やりすぎ感や、嘘っぽさを感じてしまい、個人的には肌に合わないかも。
ストーリーは原作通り。
雰囲気は、ある。

2009年9月16日水曜日

試合の成立ってなんだろう

今月12日、Jリーグ鹿島対川崎の試合が降雨で中断、再試合になった事でふと思った。
サッカーは時間で区切るスポーツだが、しかしプレーの連続性も大切な要素だ。連続して行うからのハーフタイムだし。
残り15分なら、連続性とってもよかったんじゃ?
しかし、終了要件を明確にしないと、不正な運用が行われる余地を残してしまう。
終了要件を例外なく確実に決めて行う事が可能なのか?
まあ、無理だよね。
そう考えれば、今回の判断は妥当なんだろう。
問題点は、中断の決定の妥当性だ。
とりあえずの解決はしたとして、今後の対策が重要。

2009年9月12日土曜日

20世紀少年<最終章> ぼくらの旗  まあ面白いけど、これでいいんだろうか

第一章、第二章観てないけど時間が合ったので観てしまった。お金かかってるねというのが第一印象。まあ、よく出来てます。
しかし、原作の浦沢直樹。どんだけ自分好きなんだろう。
ホントに閉じた物語だ。最後のカットは、主人公の自己満足なのか、古典的なパラドックスに足を踏み入れたのか。
あ、パラドックスにはならんのか。う~ん微妙な気が…って、それも20世紀?
実際、後を描くとしたら、やっぱ、あれやるのかね。

2009年9月6日日曜日

関東サッカーリーグ最終節 日立栃木ウーウ゛アVSYSCC 壬生総合公園競技場







初めて行った競技場だったが、アマチュアクラスには実に良い競技場。ピッチと同じレベルで見れる。ゲームは、前半、出足の一歩でルーズボールを拾い続けたYSCCが先制。日立の出来が今一つだったため、このままと行かないのが今年のYSCC。後半はラインを低く設定したため、日立にスペースを使われ劣勢に。ゴール前、団子状態で必死に守る。一人残して全員リトリート。これは、ボールを奪った時の繋ぎ方が難しい。日立が退場者を出しても流れは変わらない。
この『ほぼ全員リトリート戦術』は昨日の代表戦でも日本がやっていて、やっぱり難しそうだった。前にけり込んで、キープというのは現実的ではない。ま、アルビサポとしては反町監督時代に見馴れた光景だが、ありゃキープ出来るFW居ないと破綻するんだよね。日本代表みたいに。
しかし、よく耐えた。
同じやり方じゃ全国社会人は勝ち抜けないと思うけど、今日はゆっくり休んでください。
って、これじゃ無責任だな。
全員リトリート戦術で、よくある欠点は、ボール・ホルダーへのプレスが無くなるor緩くなること。(大概はノー・プレスになるんだけどね。)
リトリートの本来の長所は、
1.戻った人間が相手ゴールへ向けてプレーができること
2.ボールと自ゴールの間のスペースを埋めることができること
だと思う。
相手にボールを取られたら、
3.1~2人はボール・ホルダーにプレスをかけて相手の攻撃を遅らせる
4.その間にほかの選手は相手のパスコースをカットすることを意識しながら一目散に設定したラインまで戻り、相手ゴールへ向かってディフェンスする
5.ボールを獲ったら、前線に残した選手にボールを当てるか、スペースに向かってドリブルして反撃開始
というプロセスを行う。
失敗するパターンは、引きすぎてボール・ホルダーへのプレスが疎かになって、危険なボールをゴール前に放り込まれるとか、危険な位置でミドル・シュートを撃たれるとか。
つまり、引いたら前へ押し上げる。
体力的にキツイけど、それは相手も同じ。ここで踏ん張れるかどうかが大きなポイントだ。
勝ちたいという気持ちが出る部分。
全国地域リーグ決勝大会へ向けてがんばれ!

『人もボールも動くサッカーは幻想なのか』オランダ代表vs日本代表 3-0

雨上がりのオランダ、代表戦が行われるのは初というピッチで行われたゲーム芝の刈り方がなんか懐かしい。ちょっと薄くなっている所があるあたり普段着だ。しかし、小さな専用スタジアム。日本とのサッカーの歴史の違いを感じさせる。試合は、後半途中までは好ゲームだった。日本代表がガス欠になるまでは。日本代表が標榜する『人もボールも動くサッカー』は出来ている。ガス欠までは。あれだけ動けるのは、驚異的だが、さすがに90分はキツい。
先制点をとって相手を慌てさせ、無駄な動きをさせることが出来なければ。フィジカル的には、それなりに通用する事がわかったのは収穫かな。後半途中からの雨が、さらに体力を奪ったか。しかし、判断の遅さ。格上の相手とやる時は特に0.5秒の遅れでも致命的だ。ボールを貰ってからプレーを考えているのでは問題外。
なんか、残念な試合だった。

2009年9月5日土曜日

『幸せはシャンソニア劇場から』 今、僕らの暮らしている社会は…

第二次世界大戦前夜から解放後のパリ。劇場を舞台とした親子と男女、そして人間愛を描いた作品。お約束のストーリー展開だけど、大切な気持ちが描かれていると思う。でも、この世界観が、今どれだけの人に伝わるんだろう。沢山の人が、そんなん当たり前という世界ではない今。

この映画は、昔フランス映画が元気だった頃の世代には合うんだろうと思う。
愛があって、スリルがあって、ロマンチック。
でも、ちょっと難しく考える人には、ナチス支配下のパリの描写を飛ばしてしまっている事に説得感を感じないだろうし、描いている世界が現実離れしていると思うかもしれない。
今の世代のロマンス好きな人には、何だかちょっと重いかもしれない。
いろいろなものが描かれているから、分りやすい映画を観てきた人には整理する時間がいるかもしれない。
でも映画好きなら、この映画はちょっと観ておくべきじゃないかなと思う。