先の衆議院選挙で圧勝し、政権与党となった民主党。
鳩山由紀夫総理大臣が、国際公約として1990年比で温暖化ガス排出量を25%削減とする演説を行ったそうだ。(ただし、主要国が枠組みに参加すればという条件付き。←ここ重要)
御本人は、そういう事に敏感な国から拍手をもらえたと御満悦の様子だが、一部産業界や評論家筋からはすこぶる評判が悪いらしい。こんなんだから、自民党に入れとけよと。
でも、自民党は2005年を基準年として15%削減を目標にしていたかと。(自民党は、民主党の基準年が古くて、誤魔化しだという批判したんじゃなかったっけ。実質換算では自民党のほうが緩いので、基準年を変えて誤魔化したということらしいけど。)
環境問題で、必ず言及される京都議定書は、1997年。この議定書で定められた基準年が1990年だから、国際的に見れば、自民党、何言ってるの?ということになる。
マスコミも、コメントを出している評論家や研究所筋も、テレビ放送では基準年を綺麗にスルーしているように見える。というか、テロップを見ると今年に比べて25%削減って言ってるようにとれる。
自分の思い違い?
1990年と言えば、まだハイブリット車なんかない(初代プリウスは1997年発売)し、工場なんかの温暖化ガス対策だって、今は当時と比べて随分進んでいる(はず)。
でも、アル・ゴアがアメリカ副大統領となったのは1993年で、環境問題がクローズアップされたのは、当然その後。
環境問題に大きなインパクトを与えたと言われる「不都合な真実」が日本で公開されたのは2007年。
う~ん、どんな感じなんだろう。今の状況は。
京都議定書では5%削減くらいが目標だったから、鳩山さんも随分思い切った数値目標をぶち上げてくれたものだ。(あ、マニュフェストに書いてあるか。)
しかし、省エネ大国 日本がいくら削減しても、無駄遣い大国である中国やアメリカ、環境なんかに構っていられない発展途上国が高い目標を立てて実行しない限り、効果なんて限定的だ。
これで排出権取引なんてインチキ商売なんてやられた日には、環境だけでなく経済も目も当てられない状況になること間違いなし。(日本で足りない分をブラジルから買いましたって言っても、大気って均等に拡散していくわけじゃないでしょ。日本も毎年、中国の光化学スモッグにやられている事をお忘れなく。また、排出量が守られているかどうかを、どうやって監視するのか。そんな事が可能なのかとい根本問題の解決も忘れてはいけません。つうか、そんなもん金銭に換算するな。)
25%削減を実施するには、GDPは3.2%DOWN、1世帯当たり36万円/年の家計負担増という試算が出ているそうだけど。(家計負担が増えるという事は、その分消費に回るわけだよね。そちらの産業の伸び率は全く期待できないのかねぇ。)
そもそも、その試算は、誰が、どんな前提条件で出したのか示してくれないと判断できないよね。
民主党のマニュフェストって、八ツ場ダム中止も含め、マスコミ受けしそうなものを並べていて、その時はもてはやされたものだけど、いざ実行に移そうとするとマスコミに手のひらを返すように叩かれてる。(ほんの数か月前のことだけど)
日本のマスコミって、雰囲気で流されて、ちゃんとした客観的スタンスないんだね…という事が再確認できた1日でした。
やれやれ。
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