2009年9月5日土曜日

『幸せはシャンソニア劇場から』 今、僕らの暮らしている社会は…

第二次世界大戦前夜から解放後のパリ。劇場を舞台とした親子と男女、そして人間愛を描いた作品。お約束のストーリー展開だけど、大切な気持ちが描かれていると思う。でも、この世界観が、今どれだけの人に伝わるんだろう。沢山の人が、そんなん当たり前という世界ではない今。

この映画は、昔フランス映画が元気だった頃の世代には合うんだろうと思う。
愛があって、スリルがあって、ロマンチック。
でも、ちょっと難しく考える人には、ナチス支配下のパリの描写を飛ばしてしまっている事に説得感を感じないだろうし、描いている世界が現実離れしていると思うかもしれない。
今の世代のロマンス好きな人には、何だかちょっと重いかもしれない。
いろいろなものが描かれているから、分りやすい映画を観てきた人には整理する時間がいるかもしれない。
でも映画好きなら、この映画はちょっと観ておくべきじゃないかなと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿