2009年9月22日火曜日

赤いハンカチ(監督:舛田利雄 1964年公開)




知る人ぞ知る(40年前位に映画を見ていた人はみんな知っているか)日活ムードアクションの最高峰。
ワーナーマイカルみなとみらいがオープンした時に、この作品を上映していた。
まあ、噂によると地元興業組合とのゴタゴタで上映する映画がなかったらしいけど、この映画のパフォーマンスがあってこそのチョイスだったと思う。
私が行った回はキャパシティの10分の1くらいの入りだったが、終わった後に拍手が起こるという、これまでにない経験をした。

今回、あらためてDVDで見直してみた。
流しの演歌師や、日雇いの土方で北海道まで流れて行くとか、今の人が違和感なく見る事が出来るかどうか(自分も知りませんよ。そんな世界は。)はともかく、画の作り方は、今の映画とくらべると、とてもわかりやすいし、今は逆に新鮮だ。
シーンの見せ方も抜群。
しかしあんな飲み屋街、横浜にはないねとか思うけど、昔の日活映画を観ていると、よく出てくる佇まい。
昔、あんな所あったのか、日活撮影所でセットを使い廻していたのか。
あったとすれば、鶴見の方かね…。
林海象監督 濱マイクシリーズの「罠 THE TRAP」で山口智子が勤務する工場あたり。少し似ているかも。

脚本的には男から見た女心で、こう有って欲しいという現実から離れた願望的な描写(なのかな)はあるけど、それも物語に彩りを添えている。というか、ムードアクションとしては、そうでなければならないんだろう。
しかし、そういうところを解決すれば、物語的に良くできている。
日活映画のベストは?と訊かれて「幕末太陽傳」とか「狂った果実」とか答えがちな自分だけど、こういう映画の評価がちゃんとできなきゃ失礼だなとか思う。
自分は、アート系が好きだとか、娯楽大作じゃなきゃという理由で観ていない人は、一度見てみることをお勧めする。
(写真左は山下埠頭。右はホテル ニューグランド この窓から浅丘ルリ子演じるヒロインが石原裕次郎演じる三上を見るシーンが撮られた。)

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