日本、フランス、ドイツ合作作品。
監督の実績が可能にしたんだろうけど、そのメリットは何なのかな。おカネが集めやすくなるとか、合作国での配給がめんどくさくないとか・・・
おカネがいろんな所から出てくると、その分いろんな口も出てくるんで大変だよなと思ったり。
河瀨監督は、「二つ目の窓」の時も思ったんだけど、見る側がある程度わかっている事を想定している。
確かに「子供じゃないんだから、一々映画の中では説明しないよ。尺も限りあるんだからさ。」ってスタンスは分る。
それを描いちゃうと冗長になったりテンポが悪くなったりするって事もあるんだろうけど。
そこが観る人によって大きく評価が分かれるところかもしれない。
ハンセン病問題って、関心のない人は知らないって事もあるかもしれない。
関心のない人は間違った情報で差別するかもしれない。
そういう話で、前提として知らなければ、この映画は理解できない。
話を構成する大事な土台の部分は、ある程度丁寧に描くべきだったと思う。
映像が粗いのは登場人物の心情を反映させているとも取れるけど、より心に残るのは、むしろせつないくらいはっきりした映像なんじゃないかと思ったり。
施設からが出した徳江の眼に映る桜の花や青葉の色は、もっと瑞々しいはずだと思うし、そう信じたいな。
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