2015年2月24日火曜日

【図書館の魔女 烏の伝言(からすのつてごと)】 高田大介 著 講談社刊2015年1月27日第1刷発行

前作「図書館の魔女」は上下巻の大作で、その描写やロジックに馴れるまで少し苦労した覚えがある。
馴れてしまえば、その世界に入り込むのは苦の無い作品だった。一種のジュブナイル小説。
本作は、その続編にあたる。
続編と言うのはいくつか種類があるが、大まかに言えば前作を読まなくても違和感無く読み切れるものと、前作を読まなければ意味が通じない若しくは浄化不良に陥るものだ。
この作品は後者。
前作から読んでいなければ唐突感がある部分もあるし、登場人物のキャラクターを十分に分る事が出来ない。
・物事は見た目通りとは限らないし、一事を持って判断する事は出来ない。
・弱いものでも筋を通し、それを信じる事が大切
このテーマは読んで無くても読み取れるかもしれないけど、それでは魚汁の入っていない粥を食べるようなもの。


しかし、この巻では人が殺され過ぎだ。

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