最初に読んだのは中学生の頃だったろうか。
ぼんやりと覚えているのは、何かカッコいいなって思ったことくらいかな。
その後しばらくして「イリュージョン」を読んで、かっ跳んだ考え方だなぁと。多分大学生の頃に「ONE」を読んだと思うんだけど、これは内容をほぼ覚えていない。
今回の完成版を読んで「イリュージョン」の頃とはちょっと趣が違うなと思った。
後書きで五木寛之さんは法然と親鸞の話を出しているけど、もともとこのストーリーは“未来はあるようにある。周りがどうあろうと自分の信じる道を行け。”的なものだと思っていた。
今回付け足されたお話は、カリスマの偶像化と、それによる退化。そして新しいブレイクスルー。(まあ、回帰なんだけど)
時間が経てば物語は変容するもの。人間も変わっていくからね。
この物語は偶像化禁止と言いながら、教義を偶像化して殺人も厭わない人たちへ向けたものなんだろうか。
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