2012年9月30日日曜日

【金の仔牛】佐藤亜紀 著 2012年9月13日第1刷発行 講談社刊

追い剥ぎを生業とする若者 はその晩襲った老紳士から金儲けの話を持ちかけられる。
若者は、その晩拾った美貌の娘と恋いに落ちるが、その娘は追い剥ぎの親方の娘だった。
誰もが振り返る美貌の娘と相思相愛の中で婚約した若者が持ちかけられた話は、国立銀行の紙幣を使ったミシシッピ会社の株券の取引だった。
娘の婚約を認めない親方と、娘に横恋慕する残虐な貴族が絡んだ冒険恋愛物語。
今の時代、紙幣は当たり前だけど、当時は誰も信用しない代物で、結局この実験は失敗したという史実がある。
それをふまえ、また現代のマネーゲームにも通じるお話を込めた物語。
いろんな仕掛けはあるけど、基本は純愛物語。
女の子が好きなのは、自分を大切にしてくれる男の子ってお話ってことでいいのかな。

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