パリで活躍する女性キャスタ マリー、自身の霊媒能力を重荷に思い縁を切って暮らそうとするサンフランシスコに暮らすジョージ、薬物中毒の母親と暮らす双子の弟 マーカス。
マリーは、恋人と休暇中にプーケットで出くわしたインド洋大津波(でしょ?後でロンドン地下鉄爆破事件も出てくるし。)で臨死を体験し、死後の世界を明かそうとする。
ジョージは、自らの能力を封印しようとするが、うまくいかない。
マーカスはアクシデントで亡くなった兄ジェイソンに会いたいと、本物の霊能力者を探す。
この3人が、どう交わってくるのか。
そして、イーストウッド監督が、この問題をどう料理するのか。
そんな事を考えながら観ていた。(まさか今は亡き丹波リンこと丹波哲郎さんみたいに「大霊界 死んだら驚いた」とかはやらないだろうな…とか。)
冒頭の大津波のCGはすごい迫力だし、そのほかの映像も文句なし。俳優さんの演技も素晴らしい。
でも、このテーマで引っ張るには難しいんだろう。音が少し気になった。
霊界モノのイメージとして、暗闇とか雷鳴とかがあるわけだけど、やはり映画の中に通奏低音として雷鳴や唸りがあったように感じた。何だかんだ言って、そういう世界から逃れきることはできなかったみたい。
最後のシーンをどうとるのかなってのは、人それぞれだ。
っていうのは、映画の終盤ブックフェアで朗読会をしているマリーに、面識のないジョージが魅かれ、本を買って彼女が触れた時、ジョージには彼女の経験が見えた。
返信削除マーカスの仲立ちで再開した二人。ジョージが手袋をはずしてマリーに触れて…。
二人は幸せそうに見えたけど、ジョージに何が見えたのか、見えなかったのか。
見えたモノは、死後の幸せな世界なのか?
見えなかったとしたら、マーカスを勇気づけようと嘘をついた?事でジョージの能力が消えたとか?
今回の震災で上映中止になっていたけど、その必要があったかどうか。
返信削除配給元としては無難な判断だろうけど。