2011年2月26日土曜日

【後宮小説】酒見賢一 著 新潮社 平成元年12月

「腹上死であった、と記載されている。」

第1回日本ファンタジーノベル大賞受賞作って、1回目からこんな書き出しでいいのか。後に影響するぞっていう感じだが、中身は選考委員だった故井上ひさし氏が「シンデレラと三国志と金瓶梅とラスト・エンペラー」の魅力を併せ持つ小説と語ったというけど、確かにそういう要素はある。

いま読み返すと、食い足りないといころも多いけど、初めて読んだときは素直に楽しい小説だと思った。
しかし、インパクトのある書き出しだ。

第2回は大賞受賞作なしとなった。(優秀賞に後に「リング」を書いた鈴木光司さんの「楽園」)やっぱりね、と思ったのは内緒だ。

全然関係ないけど、2010函館港イルミナシオン映画祭のシナリオ大賞受賞作のタイトルが「わたしは尿道」とか。

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