2011年2月27日日曜日

【わたしは尿道】 渡邊由香 作 2010年函館イルミナシオン映画祭 第14回シナリオ大賞受賞作

選評は、散々である。
荒俣 宏氏:総論×、各論○
加藤正人氏:入選作に推したいシナリオに出会えなかった。
河井信哉氏:良く書けているが、映画にするシナリオが・・・。
林 海象氏:何か、どれも小さいね。
ここまで言われて大賞をもらっても、代表して恥をかいているようで、本当に、散々である。
なんで、大賞出したんだ、映画祭。
と思って、読んでみた。

確かに小さい。
大学のドクターコースを卒業し、制ガン剤の開発を目標に製薬会社に就職したヒロインが配属されたのは尿道(前立腺肥大による排尿困難)の研究。
彼女の葛藤と、前向きに向かっていく過程をユーモアと人情話を交えて描いてるんだけど、これで1800円払う映画の素材になるかとなると、審査員諸氏と同じ感想を持たざるを得ないかな。
24時間テレビのスペシャルドラマにはイケるかもとは思う。
下手な難病モノよりは、深い感動作になる可能性あるんじゃないかな。演出次第で。

1 件のコメント:

  1. 小さいって、やっぱ抽象的な表現だよね。どの辺がって考えてみたんだけど・・・。
    たとえば月刊シナリオの同じ号に載っている「毎日かあさん」家庭内という小さな世界で、家族愛という大きなテーマを描ききっている。
    それと比べると、家族愛の描き方が中途半端ってのは、分かりやすいと思う。
    もう少し削ったり、膨らませたりすれば良いんじゃないかなあって、期待込みの小さいだ。

    返信削除