劇団☆新感線のゲキシネ第何弾になるのかな。
今回は主演に『薔薇とサムライ』で好演を魅せた天海祐希と、新感線初舞台の松山ケンイチ、大衆演劇界から早乙女兄弟、普通に俳優界の大御所
平幹二郎を客演として迎えている。
演劇は観客が全体を視野に入れながらメインの芝居にフォーカスする(ズームじゃないから全体は意識・無意識は別として間接視野に入ってる)
しかしゲキシネの場合、それを複数のキャメラで撮った画(カメラ位置だけじゃなくアップから俯瞰まで)を編集して、作り手が観せたい画だけをスクリーンで観せる。
舞台の映像化と言っても、舞台とは別のものだと思う。
その処理はゲキシネでいつも気になる事で、いつもうまく処理をしているなと感心していた所だけれど、個人的にはこの作品では違和感があった。
ズームが多く感じたり、背景がスカスカな感じがしたのが違和感の原因だろうか。
芝居の質感がイマイチちぐはぐなように感じたのは気のせいだろうか。
ストーリーは、面白いと思う。話の落とし方もいいと思う。
何となくもったいないな。そんな感じを受けた。
元ネタは承平天慶の乱(平将門と藤原純友の乱)
それを下敷きに、蝦夷の常世王という黒幕(のようなもの)、渡来人をメインに据え、人間の愚かさ・欲深さを描き、でもそれだけじゃないよって落とす。
お話は、よく出来ている。
渡来人 蒼真(そうま/天海祐希)がスーパー過ぎるかもしれないけど。
彼女、もう女版古田新太でいいんじゃないかというくらい。
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