気が向いたジャンルの事を適当に書き散らかしているブログ。 主にアルビレックス新潟を中心としたサッカーの事や、住んでいるがけ下周りの事とか読んだ本、観た映画の感想やいろんなつぶやきまで。
2013年3月17日日曜日
【「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー】高橋秀実 著 2012年9月30日発行 新潮社
いや、まあ、それも有りだけど。そんなにうまくいかないよ。って思った。
しかし、考え方としては有りなんだよね。
章建ては、野球にならって1回~9回までとなっていて、それぞれ
1回 エラーの伝統
2回 理屈で守る
3回 みんな何かを待っている
4回 結果としての甲子園
5回 仮説の検証のフィードバック
6回 必要十分なプライド
7回 ドサクサコミュニケーション
8回 「は」ではなく「が」の勝負
9回 ややもすると甲子園
とまあ、凝っていない事は無いし、無意識に笑いを取ろうとしていないとは言えない。
この本の神髄は、1回で言い尽くされている。
エラーが伝統と言い切るチームにとって、「一般的な野球のセオリーは、拮抗する高いレベルのチーム同士が対戦する際に通用するものなんです。同じ事をしていたらウチは絶対に勝てない。普通にやったら勝てるわけがないんです。」
確かにランナーが出たら、それを進塁させて1点を取るという普通の打線の組み方で1点取ったら、その裏10点取られるようなチームにとって、1点を取りに行くセオリーなんて意味がない。どさくさで15点取れる可能性のある打順を組むというのは、その通り。
これは、野球以外の事にも言える事で、いわゆる“常識を疑え”ってやつだ。
しかし、多分甲子園には行けないと思う。
何故なら、あまり野球経験がない選手が主力で、週1回しかグラウンドが使えない状態では、いかに発想を転換させても、いわゆる野球エリートが投げるボールにバットが当たるようにはならないから。
草野球レベルでも、時折経験する事。いやぁ、本当にかすりもしないって事が、ままある。
そういう現実は置いておいて、この本の中で語られる開成高校の青木監督の言葉は、いちいちその通り。
しかし、本のタイトル「弱くても勝てます」ってのはどうだろう?勝ったら弱いとは言わないんじゃないだろうか。
“下手”と“苦手”の言葉を区別する選手が出てくるが、それはその通りだし、その立場からすれば「弱くても勝てる」んじゃなくて「下手でも勝てる」というのが正解じゃないだろうか。
どうだろう、著者の高橋さんw
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