気が向いたジャンルの事を適当に書き散らかしているブログ。 主にアルビレックス新潟を中心としたサッカーの事や、住んでいるがけ下周りの事とか読んだ本、観た映画の感想やいろんなつぶやきまで。
2013年2月16日土曜日
【世界から猫が消えたなら】川村元気 著 マガジンハウス刊 2012年10月25日第1刷発行
著者は、著名な映画プロデューサー。
このお話は、映画風のファンタジー。文学系の人には書けないだろうなって思う。
小説家の物語は整合性に気を配って進めて行くけど、映画は、ストーリーや画の力で多少の不整合はねじ伏せて行く。
この物語の不整合はファンタジーだから・・・では収まらないけど、それを許容できるかどうかで人の評価は変わって来るだろうな。
ぶっちゃけ、ここまで吹っ切れるんなら何でもありだろ。と思うけど、しかし少なくとも商業的な出版物では、人に伝える大切な核がなければ存在すら許されないわけで。
繰り返し出てくる「何かを得るためには、何かを失わなくてはならない」という言葉と、どうでもいいと思っていたモノから世界が形づけられているんだという認識とか。
話は、本からずれるけど、たまたま、ちょっと前に同じようなテーマを、大学病院に勤めてる看護師さんと話をした事を思い出した。
外科には女医さんは極端に少なくて、それは出産なんかで長期休暇をとる必要性があるからだとか。
外科の世界は日進月歩だから、第一線で活躍しようと思えば長期休暇なんてもってのほか。女性が外科を選ぶという事は、即ち出産を諦めると言う事に近いとか。
ちょっと考えれば、そんな事は大小を問わなければ日常茶飯事で存在する。
でも大概は、なんとか折り合いをつけてやって行こうとするし、その結果、大失敗をする事もある。
「何かを得るためには、何かを失わなくてはいけない」
シンプルだけど、なかなか出来ない事だよね。
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