2013年1月13日日曜日

ゲキシネ【髑髏城の七人】作 中島かずき 演出 いのうえひでのり 2013年1月12日公開


『髑髏城の七人』は劇団新感線の代表作。

確か、ゲキシネ第1作は『髑髏城の七人 アカドクロ』だったと思う。
知り合いに誘われて丸の内東映で観たんだよね。
あれは、衝撃だった。
演劇をスクリーンで観るなんてと思ったけど、複数のアングルから撮った映像を演出者がベストと思った形で編集したものを見る事が出来る。
ちょっと普通の映画より入場料は高いけど、一見の価値があると思った。

今回の『髑髏城の七人』は、当時とキャストを替え、ストリーもそれに合わせ立て直しをしたもの。
小栗旬の捨之介、森山未來の天魔王。これは従来一人二役で演じられていたもの。
このキャストを分けた事によって、必然的に脚本は変わる。

作品の見どころは?と訊かれると、殺陣だろう。
アカドクロの殺陣も見事だったと思うけど、一人二役の枷がとれて、捨之介と天魔王の対決が出来るし、蘭兵衛役の早乙女太一の演劇仕込みの殺陣も見れる。
ストーリー自体は、前作と比べるとちょっと直球勝負になっちゃったかなって思うけど、それはそれで十分エンタテインメントだし、それを迫力のある殺陣と音楽で見せてくれる。

この作品について、映画監督の樋口真嗣さんのコメントが全てを表している気がする。
“映画じゃ絶対に味わえないほどの面白い芝居を映画館で上映しないでくれよ~!
 しかも映画が撮れるキャメラを映画より多い台数集めて撮らないでくれよ~!
 贅沢すぎる程の分量の素材をエッジの効いた編集で畳み掛けないでくれよ~!
 感激の追体験以上のエンターテインメントを副産物のようにやらないでくれよ~!”
(前後のギギギ!は略)

横浜ブルグ13のサルーン ヒメルで、この作品をモチーフとしたお茶を飲むと、数量限定でコースターが付いてくるとか。
ちょっと寄ってお茶を飲んでみたけど、残念ながらコースターはなかった。
その代わりに、おせんべいと飴が付いてきた。
飴には、天部の将監の裃に付いていた紋だね。
お茶は4種類。
無界の里をモチーフにした花茶を飲んだけど、本当に華やかな香りと味だった。

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