2012年12月24日月曜日

【カフーを待ちわびて】原田マハ著 宝島社 2008年5月26日第1刷


2005年に創設された日本ラブストーリー大賞の第1回大賞受賞作。

沖縄を舞台とした物語は、時間がゆったり流れていると感じるものが多いけど、この物語もそう。
生まれつき右手の指が無いという障害を持つ主人公の明青と、滅多に出ない旅先で彼が書いて奉納した絵馬の「嫁に来ないか」の言葉から、彼を訪ねてきた美しい幸。
島の再開発問題や人間関係、明かされない幸の過去。上手く語っている。
最初は恋ではないけれど、次第に本当の恋になって行くというロマンチックな物語。
本当の意味での悪人が出てこないという事も読後感を悪くないモノにしていると思う。
題名のカフーは、サッカーの元ブラジル代表選手の名前じゃなくて、沖縄の言葉で「果報」「幸福」の意味。
果報→かほう→カフー。うん、わかる、わかる。

今夜はクリスマス・イヴという事で、この物語には全く関係ないけど、ラブストーリーの感想をちょっと書いてみましたって、何でキリストさまの誕生日が恋人たちの聖なる夜になるんだ?
まあ、そういう関係になる・持ち込むってのにはきっかけが必要な訳だけどね。幸にとっての絵馬みたいに。

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