2010年12月29日水曜日

録画補償金問題について

12月28日の新聞で東芝勝訴って書かれてた。
「デジタルDVDレコーダーは、利用者が著作権料を負担すべき機器に該当する。」って原告が訴えている事実を認定している。その上で「著著作権法上、徴収義務はない」。

つまり、デジタルDVDレコーダー買ったら、買った人は個別に著作権料を支払いなさいよって事だけど、これどうするんだろう。

そういう法律があるなら改正するか、面倒なのはわかるけど、利便性を考えて調整すべきだよね。
私は、それをしないで、払いませんっていうメーカーは支持できません。
輸入品についても、輸入者からしっかり徴収すればいいだけの話ではないかなぁ。
それをまさか非関税障壁とか言わないでしょう。まともな人なら。

なんて思うけど、本来は民度の問題なんだよね。他人の仕事に対する対価をきちんと支払うかどうか。
それを、ちゃんと払いやすくしてあげるのはソフトを提供する側の責務だろう。それはソフトの製作者というだけでなく、この場合は視聴環境を提供する側の事。
ハードメーカーがそのコストを徴収するってのは確かにおかしいと思う。だって、そんなもん録画しねえよって人からも徴収してしまう仕組みだし。
でも、みんな楽しく、わくわく出来る作品や、感動できる作品を見たいと思ったら、払うもんは、ちゃんと払うべし。
だから代替方法が無いのに一方的に徴収義務を放棄するのは、賛同できないって事。

本来は、録画できる環境に置く者に、そのメディアの性質によって著作権料を乗せて販売するというのが一番簡便なやり方だろうね。
しかしマスメディアなんて予算が無いからって買い叩くし、販売側は次の作品を作るために少しでも金にしようとするから、そこらへんの価格設定がきちんと出来ていない事も問題なんだろう。
著作者側も、そっちを突くべきだね。「番組販売をする際に録画を補償する著作権料を上乗せしろ」って。
もっとも著作者も、テレビ局が絡んでいるもの以外、作っても安くしか売れないから予算をかけた作品が出来ないって悪循環が、既に完成してしまっているって事を、モノわかりよく分かってしまっているんだろう。
それをどうにかしなきゃっていう事を伝えてほしいなって思うけど、日本みたいに新聞社とテレビ局が同じ資本で経営されていると、間違ってもそんな事は報道されないんだよね。
この判決を勝訴って思っている人がどれだけいるだろう?

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