2009年8月16日日曜日

『トーマの心臓』【原作:萩尾望都 ノベライズ:森博嗣】

超有名な『トーマの心臓』。とは言ってもどんな物語かも知らない。
原作が少女コミックだというのが大きいけど、高校時代の友人の中には読んでいる奴がいたから、そんなのは言い訳にならないな。
たしか舞台にもなったこの作品。この7月31日に森博嗣版のノベライズが出たという事で、かなり遅まきながら読んでみました。
正直、ストーリー的には惹かれるものはなかったけど、これがそういう絵と共に語られれば、その手の人々にはヒットするんだろうな、と。
あえて言えば、物語の中心を担うキリスト教の世界に惹かれるユーリって、なぜなのかがよくわからない。きっと10代前半から半ばのころは、それで納得できたんだろうけど。
この世界を文章の力で表現するのは、かなりの力技が必要。というか、いろんなものを見てしまった人間には絶対に納得させる事は出来ないだろうな。
しかし、ちゃんとしたビジュアルが伴えば、それも有りかなくらいは思うんだろう。

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